最近の気になる人・・・ジャン・イタール | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

$モンテッソーリな時間


モンテッソーリ関連書籍を読んでいると和洋問わず、必ず出てくる「イタール」という名前。
先学期、教師養成通信講座でモンテッソーリ教育の概論を学習した際にも、もちろん出てきました。

が・・・。

あの時は、覚える名前が多くて、彼は正直、マリア・モンテッソーリが影響を受けた「one of them」状態(笑)。現在受講中の「感覚教育」で改めて名前が出てきて初めて、モンテッソーリ教育の思想と出発点の一人であったと知りました。

その人物の名は「ジャン・イタール」。南フランス出身の聾唖教育者です。詳細は、リンクのWikipediaの通りですが、彼の特筆すべき点は、「アヴェロンの野生児」の教育実験にて五感を一度に同時に刺激するよりも、ひとつひとつ別々に感覚器官を刺激する方がより感覚が研ぎ澄まされることを発見したということでしょうか。

初めて感覚教具を知った時、これらの教具の特徴である「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚と感覚器官ごとに教具が構成されている」ことに違和感を覚えた母。例えば日常生活でテレビを見ているとしたら、耳で音を聞き、目で映像を見、口で紅茶を飲み、鼻で紅茶の匂いを嗅ぎ、皮膚で温度を感じ取るといった、五感すべてを刺激されるような形で成り立っているからです。

しかし幼児期前期(0~3歳)は、モンテッソーリ用語でいう無意識的吸収精神の時期。記憶には残らないけれども、人生の中で一番吸収力が強い時期だといいます。この時期に子どもたちは、見たもの、聞いたもの、味わったもの、匂いを嗅いだもの、そして触れたもの。その感覚をすべて体内に吸収するようです。ただ、これは整理されずに混沌とした状態で記憶されるため、幼児期後期(3~6歳)の意識的吸収精神の時期に、今までごちゃまぜの状態で蓄えられていた感覚的印象が、感覚器官を別々に刺激することで、ひとつひとつ整理して頭に入れていくことができるといいます。だからこそ、感覚教具はそれぞれ別々に感覚器官を刺激するよう作られているってわけですね。

ついつい教具の美しさに惹かれ、こういった背景を無視しがちな母ですが、こうしてじっくりと理論の部分を学習していくと、面白いようにこれまでの疑問が解けるから不思議です(だから、しっかりと学習しましょう^^;)。

それにしてもこのイタール博士。
なかなか男前・・・♡(笑)。

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