渡辺恒雄の政治劇、読売記者はどこまで書けるのか?
55年の「保守合同」は、日本民主党の三木武吉、自由党の大野伴睦、両総務会長の秘密会談から始まった。密議は経済人らが仲介したが、政治記者たちも連絡役など様々な形で、歴史的な政界再編にかかわった▼当時大野番だった読売新聞グループ本社会長(主筆)の渡辺恒雄氏が、回顧録(中央公論新社)で、金のやりとりを含む裏話を明かしている。氏は4年後、41歳の中曽根康弘氏を大野に引き合わせ、科学技術庁長官として初入閣させた。中曽根政権の実現に尽くした件もよく知られている。どれも昭和の昔話……ではない▼民主党の小沢代表は2カ月前、「さる方」から食事に呼ばれ、「お国のために大連立を」と迫られた。福田首相との会談を仕組んだこの「さる方」が渡辺氏だという。「大記者」健在である▼渡辺氏と中曽根氏は、騒動のさなかのテレビ番組で大連立の必要性を説いた。中曽根氏は「主筆なら政治家や国論を動かしていいんです」と、盟友の隣で言い切った▼渡辺氏はロマンチストなのだろう。実現したい夢があり、それに向けて現実を動かし得る立場だ。とはいえ、ありのままを見て聞いて、書くのが記者。当事者として、つまり現実の一部になって書いたのでは、観察者の「見る聞く」作業が甘くならないか▼わが身が一線の記者なら、偉大な上司が黒衣役で「出演」する政治劇を、さてどこまで自在に書けるだろう。よりよい社会を念じて新聞は影響力を競うべきだが、世の中は後ろからではなく、読者と共に正面から動かしたい。
http://www.asahi.com/paper/column.html
書けるわけねーし。実際、書いてない。隠蔽しまくり。報道の自由を標榜するなら、自己に都合が悪い報道も書かなきゃ駄目だろ。
読売新聞政治部長、赤座弘一。びびってないで、記事にしてみろ。
誤報を正す会、報道各社に質問状 沖縄県民大会
沖縄県宜野湾市で9月に開かれた沖縄戦の集団自決をめぐる県民大会の参加者数について、誇大な「11万人説」が独り歩きしている問題を憂慮する学者や評論家、法曹関係者らが「マスコミの誤報を正す会」を結成。8日、国会内で記者会見した。在京の新聞、テレビ、通信社に県民大会報道に関する公開質問状を送付するとともに、インターネット利用者と連携して誤報、歪曲(わいきょく)を監視、追及していくという。
代表は外交評論家の加瀬英明氏で、メンバーは藤岡信勝拓殖大教授、ジャーナリストの西村幸祐氏ら16人。加瀬氏は「11万人という誇大報道は、先の大戦で大本営発表をうのみにしたのと同じ」と指摘した。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/99272/
いいですね。「マスコミの誤報を正す会」。
新聞テレビは、明らかに誰でも分かる誤報以外、訂正報道することはしませんからね。
テレ朝が「逮捕」速報ミス 山田洋行元専務の横領事件
テレビ朝日は8日、東京地検特捜部が業務上横領容疑などで「山田洋行」の元専務宮崎元伸容疑者(69)を逮捕する前に、誤って「逮捕」と速報した。
同局によると、午後4時52分ごろ、関東地区と一部系列局に向けてドラマを再放送中、元専務を逮捕と字幕で速報。続くニュース番組「スーパーJチャンネル」でも同5時すぎ、逮捕と報道した。
その後、この時点では事情聴取の段階であることが分かり、同6時前に番組内でミスを訂正、「間もなく逮捕される見込み」と伝えた。同局広報部は「原因は調査中」としている。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/media/071108/med0711082245001-n1.htm
こういうの多いですね。
最近では、日テレが「北朝鮮2度目の核実験を実施」と世紀の大誤報をしたのを思い出しますね。
日テレ「北朝鮮2度目核実験」で世界騒然
http://www.sponichi.co.jp/society/special/2006kaku/KFullNormal20061012064.html