もし珠洲に原発が建設されてたら | 注文の多い蕎麦店

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元旦に発生した能登半島大地震。
震源地となった珠洲には昔原発が建設される予定でした。

候補地だったのは震源地からすぐ東側の寺家地区と
北側の高屋地区。
いずれも今回の地震で津波や地面の隆起で被害の大きかったところです。

そもそも珠洲に原発建設計画が上がったのは50年前。
そしてそこから実に30年近く議論が続いた末に
2003年に大多数の住民の反対活動により原発建設計画は白紙となりました。

もちろんその間にも関電や北陸電力の住民懐柔政策によって
地域住民は反対派賛成派と真っ二つに引き裂かれることになるのですが。
最終的にこの反対運動を貫徹することができたのは
地域住民の揺るぎない故郷愛と団結力があったからなのでしょう。
もし都市部ならいとも簡単に賛成多数に流れてたと思います。


 

そして今回の地震。
もし寺家か高屋のどちらかに原発が建設されていたら
今の被害状況を鑑みるに福島と同じ道を辿ってたと思います。

そうなれば能登どころか対岸の北陸地方や朝鮮半島をも巻き込んだ
放射能汚染は避けられるはずもなく。
もちろん今のように災害支援なんてどころの話ではないので
能登半島丸々廃墟になっていた恐れも大きいです。

もちろん日本では今回のような地震がいつどこで発生してもおかしくないので。
地震の少ない欧米諸国の基準をそのままこの国に横流しして
ばんばん原発を作りまくるのはやっぱり自殺行為だと思います。

この機会に原発の必要性と人間社会との共存が可能かどうか。
今一度熟考する必要があるのかもしれませんね。

原発がなくて良かったで済ませるのではなく。
同じような被害がどこにでも発生することを前提に
日本人全員が能動的に原発への依存度を減らしていくしかないのでしょう。

日本に原発はいらない。
原発を止められるのは日本人しかいない。

と僕は思いますニコニコ