大雨の日に音信不通になった母親 | 注文の多い蕎麦店

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先日大雨が降った時にですね。
夕方の営業開始前くらいに滅多なことでは連絡のない
兄から電話がかかってきまして。

ちょっと嫌な予感がしたんですが予想通り

おかんの携帯繋がらんのやけどそっちおるか?

って言うんですが。
母親は大雨で崖崩れの恐れがあるからともう2時間も前に
京北を出た後だったので。

こっちからも携帯にかけてみるも
ツーツーと話し中状態で確かに一向に繋がらない。

電波が届かないとか電源が入ってないとかならまだしも
さすがにずっと話し中では不安が過ぎったので。
急いで車に乗り込んで亀岡までの峠道を遡ってみたんですが
ところどころ落石が見られるが崖崩れまでには至っていない。

でどうにか峠を越えて八木の市街地まで入ったところで
自宅に電話するという手段を忘れてたことに気づき。
急ぎ家に電話してみたら

普通に家におりましたわ

結局はスマホがなんかずっと圏外になってたらしくて
電源入れ直したら元に戻ったそうなんですが。

いつでも連絡が取れる時代だけにほんの少し音信不通になるだけで
めっちゃ焦りますよね。

しかもよりによって大雨の日に。

よく考えたら僕が昔まだ少年だった頃はちょっと帰りが遅くなっただけで
友達の家に電話しまくる母親が鬱陶しくて。

どんだけ過保護やねん
少しくらいほっとけよ!

って苛ついてた自分を思い出し。
同じように子供の頃親の過保護を疎ましくっ思ってた人たちも
やがて大人になって立場が逆転すると

もしかして事故にでもあったんじゃないか?
何か事件にでも巻き込まれたんじゃないか?
どこかで斃れたんじゃないのか?

って必要以上に心配してしまう気持ちもようやく分かるようになるのでしょう。
まあいずれにせよ

そうやって心配してくれる人がいるというだけで人生幸せなのかもしれませんね。
 

ほんとは何でも取り越し苦労くらいでいいのかもしれない。

ずっとオオカミが来た!って言われてたらどうしようもないですがデレデレ