見せしめ的な漬物製造販売許可性 | 注文の多い蕎麦店

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6月から食品衛生法が改正され。
漬物類全般の販売には一定の基準をクリアした
営業許可が必要になります。

これまでは農家さんや一般の方が自宅で作った漬物を
道の駅とか商業施設で販売するのには特に許可はいらなかったんですが。
今後は飲食店などと同じように専用の調理場を設けるなどの
設備が必要となります。

じゃあなぜ今回このタイミングで漬物の製造販売が許可制になったのかと言うと。
発端は10年以上前に札幌で発生した白菜の浅漬けによる集団食中毒。

原因菌は大腸菌O157でこの時は死者8名を出すなど
漬物による食中毒としては考えられない被害となりました。
これにより厚生労働省は漬物の製造販売に関して厳格に管理するため
許可制への移行を検討することになるのですが。
それがようやく法律に反映されることになったのが

 

10年以上経過した令和の今

 

ということ。

どんだけ時間かかっとんねん。
なんとも日本人らしいスローなお役所仕事と言えばそれまでですが。

いろんな方面への配慮とか忖度とか調整してたら

 

10年も経ってしまったということ


でも今になって漬物が標的になったのは
やっぱりなんかそれなりに裏があると思うんですね。


 

最初はどこか漬物の大手業者が裏で画を描いてるのかな?
的な陰謀論も考えましたが。

まあそんな大それたもんじゃなくて
たぶんこれ道の駅とかファーマーズマーケットとかで氾濫する
素人商品を緩く制御する。
っていう目的があるのかもしれませんね。

今や全国のいたるところにある道の駅では
その手作り感や手頃な値段設定から。
一般の方や兼業の方が製造した食品が
簡単に消費者の元に渡ることが可能になったのですが。

やっぱりある程度規制をかけていかないと
食品衛生法の規律が根本から崩壊してしまうと思うので。
高い手数料を払って営業許可をもらってる飲食業の人にとっては
あんまりおもしろくない状況だとも思うのでね。

で今回その見せしめと言うか釘を刺すような目的で
漬物がターゲットになったと。

まあいずれにせよこれで地方の伝統食品が危機に。
なんてことはまずあり得ないので。
ほんとに伝承していきたいものがあるのなら
ちゃんと地方自治体や行政がバックアップして営業許可が出るように補助すればいい。
だけの話ですからね。

そもそもそれくらいで無くなるような文化なら
遅かれ早かれ消えゆく運命だとは思いますがほんわか