最近よく聴いてるのが芸能にまるで興味のない僕にとっては
唯一の推しと言ってもいい片平里菜の新しいアルバム。
特に2曲目に収録されてるリード曲の「ロックバンドがやって来た」がいい。
彼女は福島県の出身なんですが。
あの震災当時も福島に住んでたわけで。
あの時ボロボロに瓦礫になった町に勇気を与えにやって来たロックバンドの衝撃を
ただただシンプルに当時芽生えた感情そのままに切々と歌い上げてるんですが。
最初アコースティックの弾き語りで始まった曲もBメロあたりから
ブラフマンの演奏が加わるんですが。
そのジャカジャーンってどこで肌がゾクゾク〜ってするような
武者震いに近い衝動が走って。
あのぐちゃぐちゃに瓦礫になった町にロックバンドがやって来て
お前らくよくよすんなよ
まだ終わっちゃねえよ
と叱咤激励する姿が目の前に浮かび上がってくるような錯覚で。
ほんとにほんとに胸ぐらを掴まれたような感情に心が震えます。
今回彼女が自主制作という形で自分自身の手に依ってこのアルバムを作り出した背景には。
しがらみを抱えながら枠に縛られた状況では声に出せなかったことがあるからだと思うんですね。
だから彼女は大手のプロダクションと手を切って自分のほんとうに歌いたかったこと
伝えたかったことを表現したかったのだな。
というのが十二分に伝わってくる濃い内容のアルバムでした。
まあ間違いなくばかばか売れるような作品ではないですが。
刺さる人には背筋まで貫くようなそんな曲たちが詰まってます。
能登の人たちにも届いてほしい。
ちなみにブラフマンも震災直後能登島に支援に駆けつけてましたが
ちょうどMISIAが小木で炊き出しをしてたときと被ったので。
ほとんど報道されてませんでした笑
ほんと間が悪いと言うか片平里菜もブラフマンもその間の悪さが
生き方を如実に反映していて僕は大好きです