うちの真向かいに近くの林業会社の倉庫のような二階建ての建物があるんですが。
いつ頃だったからか
そこに２０代くらいの若い男の子が住むようになりまして。
それがちゃんと外で働いてるような気配がなく
恐らくネットを使った商売でなんとか生計を立ててるとは思うんですが。
聞いたところによると
そこは上水道が引かれてない
らしく。
これまたいつの頃からだったか外に
雨水を濾過して飲料水に変える装置が設置されている
じゃないですか。
そんな高度な機器買う余裕あるなら普通に水道通ってるとこに引っ越せよ。
とは思うんですがなんせここ
家賃が月一万円らしい
んですね。
まあ水道の不便を差し引いてもその家賃の安さは確かに魅力的ではある。
とは言ってもさすがに大の男がそんなミニマムな生活を送ってたら
さすがに人目を憚るのか。
昼間ほとんど彼を目にすることはない
と言うかほぼ丸一日彼の姿を見かけることはないんですが。
先日仕込みが沢山あった日の朝
いつもより早めに朝４時頃ゴミ捨て場に向かったらですね。
ちょうどその倉庫のとこを曲がったところに
件の彼が仁王立ちしている
ではないですか。
さすがに意表を突かれて思わず
んぐわっつ！
って今までに発したことのないような奇声が漏れ出てしまったんですが。
彼は微動だにしない。
さすがに動揺しておはようと挨拶をかける余裕もなく
そのままそそくさとゴミ捨て場に向かったんですが。
もう心臓はバクバクです。
だって彼多分１８０cm以上の身長でガタイがしっかりしてる上に
いつも無表情でまるで仮面を被ってるかのようなので。
朝４時の暗闇の中で突然ジェイソンに出くわした
くらいの衝撃だったんですよね。
ほんと小便チビるかと思いました。
ゴミ捨て場から戻ってきたらすっかり彼の姿は消えておりましたが。
いつまたジェイソンに出くわすかと
毎朝ゴミ捨て場に向かう時は常に
ジェイソンのテーマソングが脳内に響いております
あれ？そういえばジェイソンの曲ってあったっけ？
ああこれジェイソンじゃなくて
ダースベイダーのテーマソングだった