明確に世界を目指していく | 注文の多い蕎麦店

注文の多い蕎麦店

人間は何を食べて命を繋いできたのか?
純粋に生きるための料理を実践し
自然に回帰することで
人間本来の生活を取り戻します。


料理に関しては今までこれと言ってはっきりとした目標もなく。
ただただ自分の好きなこと自分が大切にしたいと思ったことを
黙々と丁寧に積み重ねて今までやってきたのですが。

僕もそこそこいい歳になってきたので
そろそろちゃんと明確に目標を立てて
人生のラストスパートでもかけてみるかいな。
と思い立ちまして。

どうせならいっそのこと途方もないゴールを設けたほうが
残りの人生もまだまだ楽しめそうだな。
ということで

世界のベストレストランなるものの
一番上でも目指してみようかな


なんて無謀な境地に到達してしまいました。
もちろん今現時点で世界の一番上と言われてもピンとくるものも何もないので。

ベストレストランなるものが一体どんな基準で選考されるのか調べてみたら。

世界26の地域で各40名ずつの計
1040人の構成員による投票で決められるそうで。
その構成比率をレストラン関係者、ジャーナリスト、フーディと呼ばれる一般の食通で3等分し。

各一人ずつが世界中の中からお気に入りのレストランを10軒選出することで決定されます。

選出するのは必ず自分が直接訪問して試してみた店に限られ。
母国以外の店を必ず4軒以上選出することも義務付けられています。

つまりそういう構成員の人たちに自分の店を選んでもらうためには
まず何よりも

そういう人たちに見つけてもらえなければ何も始まらない

わけで。
じゃあそうやって世界を飛び回って食を楽しんでる人たちが
見知らぬ土地にやってきて何を基準にレストランを探すのかというと。

やっぱりミシュランの存在が大きい

と思うんですよね。
じゃあそのミシュランガイドブックの選考基準は?
というと。

これが結構謎に包まれてるというか
不透明な部分がかなり多くて。
調査は全て覆面でミシュラン直属の社員がこっそり訪問してチェックするらしいのですが。
中には

え?なんでこの店が??

っていうのも結構ありまして。
京都なんかだと京都市内の中心部以外で掲載されるのはまずあり得ないし。
ラインナップを見てみると明らかに派閥的なものがきっちり反映されてるし。

とこのミシュランの選考基準に関しては懐疑的なものしかなくて
一切信用してないしそのためにロビー活動するのも性に合わない。

ということでミシュランに代わるなんかいいものないもんかいな。
と調べてみたら。


ジャパンタイムスという機関が発行する日本のベストレストランというものがありまして。
ここに掲載されてる店舗は東京以外の地方で埋もれている才能を発掘する。
というコンセプトで選出されてるのですが
どの店舗もミシュランと違って一理にも二理にも適った素晴らしい店ばかりで。

とりあえずはここを目指すことにしてみました。
ただこのリストの選考委員はいわゆる食通の3人だけのようで(一人は辻調の代表)
何分偏った選考になる恐れもあるのですが言い換えれば

その偏り側に入ってしまえば容易く選考される

可能性も大きいので幾分か現実的なような気がしないでもない笑

ちなみに今年の世界のベストレストランでトップに輝いたのは
ペルーのリマにあるセントラルと言うアマゾンの文化を継承し世に伝えるという
マニアックなレストランでした。


ベストレストランの傾向は今美味しい美しいということよりも
社会的に意義があるかどうか?という方向に動いているようです。
もしかして追い風?太平洋渡ってこい照れ