先日正月に能登に帰省したときにですね。
みんなで楽しく食事してたところ。
急にばあちゃんが僕を指さして睨みつけながら
まるでしっぺをするかのように。
右手で左手を叩くジェスチャーをしきりに繰り返す
んですね。
ん?なんか気に触ることでもしたかな??
箸の使い方が行儀悪かったとか?
と一しきり考えてみるもよく解らない。
なんや?ばあちゃん何かあかんことあったか??
って聞いてももうほとんどまともに会話も成立しないので
いまいち原因がわからない。
何があかんかったんかな・・・
ってふと思い出したんですけどね。
昔能登の民宿で料理勉強してたときに
1年くらい一緒に住んでたときがあったんですけど。
その時にですね。
左手で箸を持ってご飯を食べる僕に
わしも小さい時はギッチョやったんけどな。
左で箸を持つたびに叩かれて叩かれて右手に変えたんやぞ。
はしたない言うてな。
って言われたことを思い出して。
ああそうかばあちゃんは。
おまえ左手で箸を持つんははしたないぞ
って言ってる事がやっと解りまして。
大丈夫やでばあちゃん
ちゃんと右手でも食べれるんやで
と右手に箸を持ち変えると
やっと満足したようで穏やかな表情に戻ってふむふむと頷き一件落着。
ほんとここ最近数十年のことは全部忘れてるくせに
昔のことは細かいことまでよく覚えてるんですよね。
ちなみにそんな僕に向かってばあちゃんはいつも
おまえだれや
って言ってきます勘弁してくれ