沢尻エリカさんが麻薬取締法で逮捕されたことが
話題になってるようですが。
新井浩文さんのときも小出恵介さんのときもピエール瀧さんの時も感じたことなのですが。
この国の社会は。
道を間違えた人間を徹底的に叩いて見せしめにすることで犯罪の抑止力にしよう
的な文化が侍の時代からずっと続いてるわけで。
もちろん限定的な狭い範囲の生活圏が当たり前だった昔なら
そういう相互監視制裁による規律がある程度は効果があったわけですが。
今こうして情報が溢れかえりバーチャルとはいえ生活環境が全世界に拡大した現代では。
社会が間違いを犯した人間の存在を全消去しようとしても
そこでもあそこでも簡単に情報は手に入るわけです。
それでも相も変わらず芸能界では
道を踏み外した人の過去の出演作に遡ってまで抹消することに躍起になってるのですが。
果たしてそうすることが犯罪の抑止力になってるんでしょうか?
全然なってないですよね。
だって間違えた人の存在を消したところで
間違いの元になる供給源が野放しになっているのだから
また新たな別の間違いを生み出すだけのこと。
しかもその間違いを飯のタネに生活してる人さえ結構いるので
この社会から間違い自体が消えることは決してないのでしょう。
間違いの既得権益というやつです。
だったら間違いは間違いでちゃんと指摘したうえで
間違えた人間がどうやって罪を償ってどうやって改善して立ち直っていくのか。
をフォローしていつか間違いを犯すかもしれない弱い人間の支えになるような伝え方をしたほうが
よっぽど犯罪の抑止力になると思うんですけどね。
ちなみに僕は沢尻さんが動いている映像を一度も観たことがないので
作品全消去されたところで元から何もないんですけどね