投資目的にされた蕎麦ビジネス | 注文の多い蕎麦店

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関西を中心にチェーン展開していた蕎麦屋の土山人グループが
まいどおおきに食堂を軸に多角的な飲食ビジネスを展開する
フジオフードシステムに買収されることが決定的になりました。
売却額は独立した北浜店、東京店を除く6店舗で約2億円。

元々芦屋の小さな店舗からスタートした土山人がチェーン展開した背景には
オーナーのビジネス的趣向があったとは思うのですが。
借入金の返済を新店舗への融資で賄うという自転車操業的経営方針に
そろそろ危ないんじゃないかなあ。
と危惧していたのですが今回の買収劇を鑑みるに実はオーナーの思惑は真逆だったのでしょう。

恐らく土山人がチェーン展開していたのは
薄利をかき集めて利益を集約するためではなく。
はなからある程度グループが大きくなったところで
それ相応の外食産業に売却する目論見があったのではないでしょうか。
スシローやコメダが投資目的で外国企業にM&Aされていった手法を
逆手に取った形ですね。

オーナーはそういった経営戦略によほど長けているのでしょう。
料理人と言うよりビジネスマンとしての印象が強いですね。
いずれにせよフジオフードの傘下となった土山人グループは
何とか食堂と同じようにひたすら効率化と原価削減を追求したそれなりの蕎麦屋になってしまうのでしょう。
もしかしたら従業員全員おばちゃんになるのかもしれません。

そして買収前に大阪と東京の旗艦店2店舗をちゃっかり独立させておいた元土山人は
2億円という莫大な資金をもとに新たな展開に挑戦するのかもしれません楽しみですね。
その前に借入金の返済で全部消えてしまえば元も子もないですけど照れ