一昨日京北トンネル内で事故があり
ハーレーを運転していた５２歳の男性が単独で側壁に激突し亡くなられました。
そのバイクの真後ろで車を運転していたのがうちに向かう途中お客さんでした。
警察の話ではお客さんの車載ドライヴレコーダーを見る限り
バイクの運転中に何らかの意識障害を発症したのではないか？
ということですが。
真後ろで事故を目撃しトンネル内に車を停め救急車を呼んだものの
交通整理するくらいで何もできなかった。
もっと他にできることがあったのでは・・・
と涙ながらに呟き気持ちを整理できずにいるお客さんに対し。
僕も大して気の利いた言葉も浮かばずにただうんうんと聞いてあげるしかなかったのですが。
後で冷静になってその時の状況を考えてみると。
果たして目の前で事故が起こったり人が轢かれたりしたら自分はどうするだろうか？
とりあえず救急車と警察は呼びますよね。
そして二次災害が怖いのでハザードなり発煙筒なりで後発事故を予防しますよね。
でどうしましょう？
目の前に意識のない人が倒れてます。
もしかしたら血だらけかもしれません。
マニュアルならまず呼吸の有無を確認して反応が無いなら心臓マッサージ
人工呼吸、もしくはAEDで。っていう話になるんでしょうが。
果たしてそこまで冷静に処置できるのかな？
以前僕も若い頃目の前で近所のおばさんが車に轢かれたことがあるんですけど。
警察を呼ぶくらいで道路の真ん中で入れ歯を飛ばし白目を剥いて倒れてるおばさんに対し
何もできませんでした。
動かしたら脳に血が回って致命傷になるのかもしれない。
余計なことをして逆に命が縮まったらどうしよう？
などとそんなネガティブなことばかりが頭をよぎって今回のお客さんと同じように
救急車が到着するまで交通誘導するくらいしかできませんでした。
もちろん轢いた当の運転手は放心パニック状態で応急処置がどうのこうのっていう状況ではありません。
じゃああの時僕は一体どういう行動に出ればよかったんだろう？
って考えると。
やっぱり直接事故に関わったり目撃した当事者の人は軽いパニック症状になってると思うので
まともな対処を求めるのは酷だと思うんですよ。
だから直接ではなくても後からその事故を目撃した冷静な判断の出来る人が
他人事のようにスルーしたり野次馬で終わらないで適切なサポートをしてあげればいいんじゃないかと。
そして適切なサポートをするために普段から救急処置の対処法を学んでおく必要があるんじゃないかと。
もし当事者になって何もできなかった。
と後悔してる人が他にもおられるなら次どこかでそういう場面に出くわしたときは積極的に介入できるように
適切な知識を勉強しておきたいですね。
そうしてまた他の誰かの命を救えることが目の前で亡くなられた方の命を無駄にしないことに繋がるのかもしれません。
合掌。