ガガンボでボガンボスの郷愁 | 注文の多い蕎麦店

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暑くなってくると光に導かれて集まってくるのがこいつ。
僕は昔から蚊トンボって呼んでたんですけど実際の正式名称は

ガガンボ

っていうらしいんですね。
ガガンボって聞くと反射的にボガンボスというバンドのことを思い出すのですが。
今の若い子たちは知らないでしょうがボガンボスは京大出身のどんとがリードヴォーカルを務め
1989年に颯爽とメジャーデビュー。
忌野清志郎に憧れてた。ということからも想像できるようにその音楽は
ロックやブルース、ジャズをベースにしながらも独特のリズム感とノリに加え
独創的なファッションセンスもあってパッと見た感じは。

おちゃらけバンドかいな

とも捉えられてしまうのですが。
確か僕が高校生の頃だったと思うんですけど。
当時定期的に購入していた「What's in'」っていう音楽雑誌の編集者推薦として
ボガンボスの「夢の中」という曲がイチ押しされてたんですね。
 

でMTVかなんかでこの曲を聞いた瞬間に涙が止まらなくなりましてね。
あのチャラチャラしたイメージからはまるで想像の付かないような
気怠くもこの世の儚さを切々と歌い上げるどんとの表情にどっぷりはまってしまいまして。
それからは「東京少年」とボガンボスのデビューアルバムのカセット(古)が僕のロザリオのようになったという。

その後たった6年ほどの活動をもってボガンボスは電撃解散。
商業主義よりも自分の好きな歌を歌いたい。
と沖縄に移住したどんとは2000年にハワイで急逝することになるのですが。
好きなことを好きなようにやって好きなように逝ってしまったどんとは
やはり僕の中では人生の師匠のようなものであり。
今でも「夢の中」は僕の永遠のバイブルであるわけです。


 

そんなことをガガンボを目にして追想してしまう僕はやはりバカンボなのでしょうかデレデレ
以下夢の中の歌詞です。

流されて流されてどこへ行くやら
繰り返す繰り返すいいこともやなことも

淋しいいよって泣いてても
何も元へはもう戻らない欲しいものはいつでも
遠い雲の上

働いて働いて汗に埋もれて
間違えて間違えて手も足も出せなくて

淋しいよって泣いてても
何も元へはもう戻らない願い事はいつでも
遠い雲の上

明日もどこか祭りを探して<
この世の向こうへ連れて行っておくれ
夢の中
雲の上
夢の中
雲の上