人ではなく組で現状が解る | 注文の多い蕎麦店

注文の多い蕎麦店

人間は何を食べて命を繋いできたのか?
純粋に生きるための料理を実践し
自然に回帰することで
人間本来の生活を取り戻します。


今日でGWもラスト。

さすがに大型連休だけあってまとまった数の団体さんが多いのですが
僕の場合一番大事に考えてるのは客数ではなく組数です。

たとえば一日に10人のお客さんがあったとして。
それが10人の団体一組なのか?もしくは一人のお客さんが10組なのか?
の違いが今の店の現状を的確に表してるのですね。
 

もし一ヶ月のお客さんがどちらも100人だったとして10人の団体が10組のお店と
一人のお客さんが100組のお店。
どちらの店が健全な経営状態にあるのかは言わずもがなですよね。

もっと解りやすく説明すると。
どちらも一ヶ月100人来られる予定だったのに何らかの事情で5組が予定をキャンセルしたとしましょう。
前者は5組×10人で50人のロス。
後者は5組×1人で5人のロス。
そうすると結果的に前者の月間来客数は50人。
後者は95人です。

つまり目先の来客数ばかり意識して大人数の団体を取り込めるような店作りに徹してるお店は
目論見が外れたり自らで転んだり社会状況の変動により大幅に利益を損失するリスクをはらんでるということです。

それならば団体を呼び込めるようなキャッチーな仕掛けなんてなくとも。
一人一人個人の心に訴えかけられるような丁寧な仕事とサービスに徹することこそが
店を長く続けられる秘訣なのではないか?
と僕は考えてます。

だからうちは何人入ったか?よりも
何組のお客さんがうちの料理に共感してもらえたのか?
ということを意識して毎日店作りに励んでおります。

と言ってもさすがに毎日100組100人の料理作るとしたらぶちギレてるかもしれませんけど笑い泣き