花を生けることは自分を生けること | 注文の多い蕎麦店

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人間は何を食べて命を繋いできたのか?
純粋に生きるための料理を実践し
自然に回帰することで
人間本来の生活を取り戻します。


毎朝どんなに忙しくてもトイレに飾る花を生け直しているのですが。
昨日生けた花は必ず今日は違う表情を見せてるんですね
昨日より少し萎れた花。
昨日より少し張りのある花。
色褪せた花。
艶っぽくなった花。

どれが良くてどれが悪いとかいうことではなくて。
元気のない花も活き活きしている花もどちらもそれぞれの良さがあるのであって
向きを変えたり長さを変えたり順番を入れ替えたりすることで
必ず昨日とは違った表情を見せ出すんです。

生けられた花は自然の花と違って自分で動くことができないのだから
生ける者が手を加えてちゃんと活かしてやらないといけないんですね。
そうやって色や形や表情を整えて活かしてやることは料理の盛り付けにも生きてくるという。
そして花を生けることの最大の利点は。

毎日花を生け直すことで自分自身を生け直せるということ。

昨日とは違う新しい一日に新しい自分に出会うためにも
この毎朝のルーティンは欠かせない貴重な時間なのですね。
必然的に寝坊して適当に活けざるを得なかった日は適当で雑な人間になってしまいます。
まあそれも含めて自分自身なので
昨日とは違う適当な自分をも楽しめる懐の深さが欲しいですね。
 

ぐずぐずせんと早く起きろよって話ですけどチュー