夕刊フジ「訪韓日本人減少」の嘘 | 注文の多い蕎麦店

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先日夕刊フジの記事で。
「日本から韓国への観光客が毎月数万人単位で激減」
という見出しの元以下のような文章が掲載されてました。

韓国メディアは「日韓関係が悪化しても韓国を訪れる日本人観光客は増えている」と吹聴しているが
日本側のデータはかなり違う。
日本政府観光局(JNTO)などの公表データによると
日本から韓国を訪れる観光客は昨年11月(=約30万人)以後
毎月数万人単位で減少している。
今年1月は約20万人だった。


として。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領率いる韓国が「反日」で暴走し続けた結果
日韓の経済交流が断絶寸前となっている。
文政権が続けば日韓経済界のさらなる亀裂は避けられない。


などと日韓関係の悪化をことさらに煽るような報道をされていたのですが。
実際にJNTOが公表しているデータを調べてみると。
日本から韓国へ渡航した旅行者数は。

18年11月が29万9978人、12月は25万8521人、19年1月は20万6526人と
確かに毎月4~5万人くらい減少してはいるのですが。
遡って前年のデータを参照してみると。

17年11月が21万3460人、12月は19万3705人、そして18年1月が16万7083人と。
こちらも毎月2~3万人ほど減少しており
日本よりも寒い韓国への冬季旅行者需要が減少するのは当然の傾向なんですね。

それどころか対前年比率で照らし合わせてみるとここ最近の訪韓日本人旅行者数は。
18年11月がプラス40.5%、12月はプラス33.5%、そして19年1月がプラス23.6%と。
軒並み前年より増加に転じているわけですよ。

今回の夕刊フジの記事は捏造やでっちあげとまでは言えないものの
明らかにデータの良いところ取りをした印象操作以外の何物でもないものであり。
いくら大衆週刊誌とはいえこういう不公正な情報が堂々と一般市民に流布される環境は
とても健全な社会とは思えません。
じゃあなぜ夕刊フジはこのような簡単にバレる印象操作を露骨に使ってまで
日韓関係や日中関係の悪化をいたずらに煽ろうとするのでしょう?

もちろん日韓、日中、日朝及び韓中、韓朝、中朝関係がぎくしゃくした方が
利益を得られるシステムが背後にあるからですよね。

そのためにはそれぞれが不仲な状態にあるという図式を印象付けしておく必要があるからですよね。

そして今回のようにあからさまにバレるような嘘があった方が反対意見も沸騰するのでどんどん対立は激化していくという。

昨今の東アジアを取り巻く情勢の報道は全てその構図ですよね。
じゃあ東アジアが混迷状態にあった方が都合のいい存在って一体何なんでしょう?

そこまで遡ることができたなら

何故いつまでたっても南北朝鮮は統一できないのか?
なぜ日中韓はぎこちない交流になってしまうのか?
なぜヘイトスピーチがこんなにも無法状態で露出しているのか?
なぜイギリスはEUを無駄に離脱しようとしているのか?
なぜ移民がこんなにも発生してEUに流れ込んだのか?
なぜ石油マネーを抱えた中東に混乱が続くのか?
なぜイスラエルがそこに建国されたのか?
なぜゴーンさんは潰されたのか?
そしてなぜニュージーランドであんな悲惨な事件が起きるのか?

全てはたった一つのポイントに辿り着くわけですよ。
国境という名の見えない線に固執して人間としての本質を見失わないようにしたいですね。
見失いたくない方は今劇場で公開してる「グリーンブック」お薦めです照れ