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クビキリサイクル

クビキリサイクル ~青色サヴァンと戯言遣い~ (講談社ノベルズ) 西尾維新


クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)/西尾 維新
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[内容(講談社HPより引用)]

自分ではない他人を愛するというのは一種の才能だ。他のあらゆる才能と同様、なければそれまでの話だし、たとえあっても使わなければ話にならない。嘘や偽り、そういった言葉の示す意味が皆目見当つかないほどの誠実な正直者、つまりこのぼくは、4月、友人玖渚友に付き添う形で、財閥令嬢が住まう絶海の孤島を訪れた。けれど、あろうことかその島に招かれていたのは、ぼくなど足下どころか靴の裏にさえ及ばないほど、それぞれの専門分野に突出した天才ばかりで、ぼくはそして、やがて起きた殺人事件を通じ、才能なる概念の重量を思い知ることになる。まあ、これも言ってみただけの戯言なんだけれど。


[感想]

非常に読む人を選ぶ作品です。だがハマると抜けだせない!

現時点で全巻読了していますが、これほど一気に読み切った作品もないですね。

なにしろ最終3巻を2日で読み切ったくらいですから。中毒性が高いです。


私が本作を知ったのは、「このライトノベルがすごい!」(何年度かは忘れた)で上位に入っていたからです。書店に行くと、どこでも平積み。人気があるんだなぁと思いつつ購入。

基本的な印象は推理小説? 普段は推理小説を読まないのでそう言ってよいのかはわかりませんが、「絶海の孤島」で「殺人事件」とくれば推理小説のフォーマットでしょう。ただし、推理小説というには、トリックなんかは無理矢理だったりします。しかし、シリーズ続編となる作品を読むとわかりますが、この作品は、


トリックなんて関係ないんです!!!


多分、そういうことです。

本シリーズは、すごく意図的にエンターテイメントしてます。オタクが喜ぶネタ満載です。


・謎を散りばめ、読者を引きつける。(あとで風呂敷たためなくなっても可)

・天才、異才が満載。セリフまわしにクセがある。

・たまに萌え要素あり。

・主人公が実はちょっと凄いヤツ+異常性を持つ。


そして、


・人類最強の≪赤い人≫がいる!!!



最後のはともかく(笑)、基本的に読者を引きつけるであろう要素をこれでもかと入れてきます。

そのためか、私は西尾維新氏の文章はあまり好きではない。セリフ回しが狙いすぎ。特にキャラクターが煮詰まって独白していくようなシーンでは、やたらと韻をふみたがるし。たまに言葉の使い方が間違っていたりするし。

しかし、そんなことはこの作品には関係ない。独白シーンで一頁使うのも、そのセリフの中身ではなくて、次から次へと語って、追い込んでいく様子を感じればいいだけなんですから。


さてこの作品は色々なキャラクターが出てきます。主要キャラである天才・技術屋 玖渚友(くなぎさ とも)や、赤い人(これは読んで下さい)。しかし結局のところ、主人公であり、語り部たる”いーちゃん”を好きになれるかどうかだと思います。これが受け入れられないと読むのは厳しいと思います。


最初にも言ったように、この作品、好き嫌いがすごく分かれる作品だと思います。ただ、本シリーズは9冊・6エピソードになりますが、3巻で方向性が定まったように思います。ですので、とりあえずは3巻までは読むことをお勧めします。


以上。