マンガ好きの部屋 -707ページ目

ハチミツとクローバー

ハチミツとクローバー (集英社 QUEEN'S COMICS) 羽海野チカ


ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)/羽海野 チカ
¥420
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[内容(Wikipediaより一部引用)]

美大生・竹本はアパートの同僚で先輩の森田や真山らに囲まれ、日々大学生活を楽しんでいた。

ある日、竹本達は大学の教師・花本修司から花本の親戚の花本はぐみを紹介される。人見知りが激しく口数も少ないはぐみだったが、その愛らしさに竹本は自分でも知らぬ間に一目惚れする。そして、変人として知られている森田もまた、はぐみを気に入ってしまう。

一方、真山はアルバイト先の経営者・原田理花を慕っていた。しかし、夫を事故で亡くし残された事務所を独りで守る理花は、真山の思いに気付きながらもわざと気が付かない振りをして、真山と距離を置こうとする。

そんな真山に恋心を抱く山田あゆみ。真山からは想いに応えられないと伝えられるが、その想いを断ち切ることができないまま時が過ぎていく。

こうして、みんながお互いにそれぞれの恋心を胸に抱きながら、足早に流れていく季節の中、共に同じ時間の中を過ごして行く。しかし、時の流れは次第にそれぞれに押し殺していた本当の気持ちを自覚させ、それに対峙していく事で自らの道を見つけ出していく…。


[感想]

静かな時間のなかで進んでいく恋模様。ただそこにある切ない空気を感じてほしい。


今まで本ブログで紹介した作品と同様、この作品も最初の出会いはアニメでした。ただ、実のところアニメの方は、たまたま放送しているのを見かけて、その1話しか見ていません。その時の印象は、”これってコメディ?”でした。TVの中では、森田がハチャメチャに動きまわってました。(笑  その後、なんとなく書店で見かけ購入しました。


話の大半は竹本達が想い悩む姿を描いている。それは恋だけではなく、人との関わり方、自分の在り方を見つけるためのものであったりする。そういったシーンでの空気感は、ただ静かに、そして重く読者を包む。

一方で大学生活や日常は、非常にコミカルに描かれている。ほとんど”ギャグ?”と思わせるものでそのギャップはすごい。こういったシーンがあることで、読者に息をつかせ、バランスをとっている。


・・・だからこそシリアスなシーンで心を揺さぶられる。


竹本は、互いに惹かれている森田とはぐみの姿を目にして、自らの存在意義を見つけられずにいる。

人々のなかにいながら感じてしまう孤独感。

「 なんで ここにいるのは ボクなんだろう」

「 いるべき人がいなくって いなくてもどってことない人間が ここでケーキを口に運んでいる」


それは簡単に答えのでることではないだろう。それでも彼らは少しずつ前に進んでいく。



さて、普段ならこのあたりで、キャラクターの話をするのですが、今回はやめます。実際は先ほどまでキャラ紹介を書いていました。しかし本作品においては、各キャラクターがどういった人物であるかは、実際に読んで感じて頂いたほうがよいと思いました。例えば真山と山田については、男である私と女性の方とでは印象が違うだろうと思います。ただ登場する人物はすべて、優しさと愛を持っています。読んでいて嫌な気分になる人物はいません。


最後に・・・。この作品が少女漫画なのかはわかりませんが、やはり女性向けの作品だと感じました。

ですので、男性に勧め易いわけでもないですし、女性の方がこの作品をどういった視点で見られるかもわかりません。


それでも・・・。普段の日常にはない切なさ。そういったものを感じたい方にはお薦めします。