庭の発掘と苔玉 | 東四ヶ一の庄

東四ヶ一の庄

実家を離れて40数年。もう帰ることはないだろうと
思っていたこのまちに戻ってきました。
「東四ヶ一の庄」とは、私の愛読書『ホビットの冒険』
『指輪物語』の主人公の家があるところです。

庭を掘っていたら、70年ほど前のもと隣の家の風呂場を発掘してしまった。

この家と、元々の私の家をつないで、40数年前に姉が里帰り出産をするときのために(父は初孫に浮かれまくっていた)隣家だった部分を改築したのだった。新しい座敷が自慢でたまらなかった父は、当時飼っていた猫が畳で爪を研ごうとしたのをこっぴどく叱りつけ、びっくりした猫が大慌てで逃げるとき、新しい廊下で足をすべらせて、危うく転ぶところだったのを私は見た。

 

確かに、このあたりはあの家の風呂場だったかも。タイルも発掘されたので、間違いないだろう。

 

それにしても、こういう部分を取り壊さずに埋めるだけで、その上に建物を作るものなのか。ついでにタイルやガラスなどもずいぶんと埋めたようだ。

 

排水溝の下には空洞がある。周囲のコンクリートの下も、もしかしたら空洞なのだろうか。(お相撲さんが遊びに来て、ここで四股を踏んだら穴があくかも)

排水溝の上に蓋をして、その上にさらに下地をつくれば大丈夫、のような気もする。この部分には縁台を置く予定だから、多分それでいいだろう。なにしろ、隣家ができて(おそらく)70年以上、それを改築して40年以上何事もなかったのだから。

 

いつか東海大地震が来たら、ここから崩れて私たちは地底世界ペルシダーに行ってしまうことになるかもしれないけれど(ならないってば)。

「火星シリーズ」を書いたエドガー・ライス・バロウズ作 

読んではいないけれど、ペルシダーシリーズにはターザンが登場する巻もあるらしい。『ターザン』の作者もこの人だから問題ないのだろう。

 

中学の書写の時間に、教師が「君たちは字を書いていなさい」と言って、火星シリーズの一冊目『火星のプリンセス』を時間中ずっと朗読してくれたことがある。私は、なんだかその教師に親近感を持ってしまった。

 

排水溝周囲のコンクリートの構造物は、かろうじて地面からぎりぎり9㎝くらいのところにある。なんとかなるんじゃないか。いずれにしても、今更掘った土を埋め戻す気にはならない。

 

掘り取った土に苔が生えているものがあり、それで小さい苔玉を作ってみた。

土が内側になるように苔を丸め、地球儀の経線のように糸を巻いて形を整える。

これは本当に小さくて、温泉饅頭くらいの大きさ。形は饅頭というよりバフンウニ。

ポリバケツに水を入れて、苔玉をどっぷり漬ける。いよいよウニっぽく見える。

苔玉から気泡が出なくなるまで漬ける。

とりあえずお皿に載せてみた。

皿は、いただきもののセットだったコーヒーカップが割れてしまったあとに残ったソーサー。何かに使えるかも、ととっておいたのだった。(ペアのセットで、実はブルーのソーサー「だけ」も残っている)