灯りを消して…
心地よくリズムを成す天井を見上げた。
いつもなら月明かりが柔らかく包み込んでくれる。
こんな夜は何となく寝つけず
ブルーライトに照らされたスマホを片手に
耐えきれないこころを映す。
一年前の桜がスマホを綺麗なピンク色に染めていた。
その瞬間…
春の香りを感じた。
貴方はちゃんと咲いている。
瞬間、瞬間周りに安らぎを与えて…
雨粒が強く当たろうとも
それは貴方を咲かせる水となる。
そんな貴方を思いながら
リズムが途絶えた窓灯りを辿った…
雲間からまあるい月が顔を出していた。
大丈夫だから…
ちゃんと傍で照らしてるよ。