アメイジングチャイナ深淵なる中国美術の世界
松岡美術館
18時までの会合が、担当者が新型コロナに感染したため16時からの後半の会合が中止になったため思い切って、松岡美術館に向かった。数十年前に一度、父がここの中国陶磁器のコレクションは一見の価値があるから松岡美術館は見に行けと言われて行ったことがあるが、その頃まだ陶磁器に興味が全くなくここの美術館のコレクションの価値がわからなかった。そのあと、大阪東洋陶磁器美術館、東京国立博物館の東洋館、台湾の故宮博物院などを見て、色々調べてみると、松岡美術館の中国の陶磁器のコレクションは父がいうようにかなりの素晴らしいことを知った。中でも台湾の故宮博物院の貴重な青花龍唐草文天球瓶と同じ物が、この松岡美術館にある。しかも、故宮博物院のものより発色が良いと言われている。なぜ、台湾では汝窯に次いでこの青花龍唐草文天球瓶が有名なくらいなのに、松岡美術館にこの青花龍唐草文天球瓶をみることができるのにと思う。どうもコバルトの発色については目もポンコツなのでわからないが、この形状は惚れ惚れするくらい見事が形状。他にも扁壺や釉裏紅の素晴らしものが展示されていた。それに、故宮博物院の白菜より数倍大きい翡翠白菜形花瓶も展示さている。繊細な玉器も素晴らしかった。
ここの美術館を見て思ったのだけど、中国の展示物は、1級品の中の1級品だと思う。けど、なぜ日本人には人気のないガンダーラ美術をコレクションしたのかなと思ったりした。ヘンリームアの大きな作品も展示されていた。わずか数十年までまでヘンリームアは近代彫刻家では巨人のイメージだったけど、すっかり歴史に埋もれてしまった感がある。
残念なのは「昭和の日本画と洋画 松岡翁(1894-1989) 晩年の眼力」は、好き嫌いに左右されてしまうこともあり個人的にはそんな良いと思える作品がなかった。
時間があれば庭園美術館もと思ったけど、思った以上に時間がかかってしまい見にいけなかった。
