私が18歳の頃、家庭崩壊した。父はそれを気遣って2リットルのペットボトル一杯にイクラの醤油漬けを作ってくれた。たぶん、晩御飯をつくることができないからだったと思う。あんまり食べるものだから、食べすぎないようにと言われたくらい毎日食べた。それから、いくらの醤油漬けは家で食べるものだと思っていたが、家庭崩壊したことが、父の友人は変に気をつかって腫れ物を触るようになって父の仕事に影響が出た。それから家で、イクラの醤油漬けを食べることは無くなった。父は晩年この時、米を買うお金もなかったと言っていた。
イクラを見ると、このことを必ず思い出してしまう。そしてイクラを食べることに何故か抵抗がある。