北宋書画精華
根津美術館
会合まで1時間くらい余裕があったので、松岡美術館に行くか迷った。ただ、宗時代の書画って知識0で楽しめるのかと思いつつ、国宝が数点展示されているので、根津美術館を見に行ってきた。不安だったのは、日時指定でネットで調べてみると当時の予約はできなかったが、今なら予約なしで入れそうだったので行ってみた。15分くらい待たされて中に入ると、ほとんどがおばちゃんだったのと、かなりの中国人だった。それだけ、中国人が鑑賞しにくるということは、それだけ中国でもかなり名の知れた作家のものが展示されているのだろと思ってみていたが、やはりよくわからない。今回の目玉だろう、東京国立博物館所蔵の「五馬図巻」の良さがわからない。どうしても宋時代といえば白磁だと思っていたので、書画も中国史では頂点だったとは知らなかった。見ていて思ったのが、この時代の絵画が日本の雪舟や狩野派に影響をを与えたのはなんとなくわかる。その中でも伝微宗の猫の絵は、この展示されている作品の中ではずば抜けてよかった。伝ではない、悲しいことに微宗の国宝の桃鳩図が12月1日からで未だに実物をみたことがない。以前、三井記念美術館で「東山御物の美」で展示されいたが、日にちが合わず見れなかった。どうも縁がない。
書画展と同時に、根津美術館所蔵の宋時代の磁器は見応えがあった。よくみると、この宋時代の根津美術館のコレクションの大半は寄贈。これだけのものだったらオークションでかなり高額で取引されたと思う。
中国の美術品は、清朝最後の皇帝溥儀がかなり海外に流失させたらしいが、もし中国国内にあったら大部分が文化大革命で破壊されてしまったので良かったのだろう。それは日本美術も、廃仏毀釈の時にかなり海外に流れてしまったけど、そのおかげ消失しなかったのかもと思う。
