住友生命保険が「

日本の未来を強くするために

必要なものを表わす漢字一文字」

を募集したところ、

「絆」が一四一九票を得て第一位になりました。

古来、

日本では「産霊」という言葉を用いて、

つながりを大切にしてきました。

「産」は生み出だすことを意味し、

「霊」は不思議な霊妙なる働きを意味します。

「息子」や「娘」がそう呼ばれるのは、

男女が結ばれ、

子が生まれるからで、

「産霊彦」で「むすこ」、

「産霊姫」で「むすめ」となりました。

つまり「むすび」とは、

大自然の力により、

新たなものが生みいだされる様であり、

その生み出しのために必要な働きが

「むすび」なのです。

「むすび」は、

連結・和合・生成を一語に含み持つ言葉なのです。

「むすび」とは、

人間が発生させるパワーの根源といえます。

人と人との絆によって

「むすび」が生じ、

そこから建設的な物語が始まるのです。

職場においても、

仲間との信頼関係が結ばれ、

共に努力することで、

その努力が実を結び、

会社は繁栄するのです。
私たちは一日の中で、

好むと好まざるとにかかわらず、

他人と話すことや聞くことに、

多くの時間を費やしています。

職場においては、

指示を出したり、

それを受ける際に言葉を交わします。

また、接客や電話の応対など、

言葉を交わす機会は多様です。

それだけに、

言葉の使い方、

発し方で、

その効果はまったく違ってくるのです。

たとえば、

何気なく言った一言が、

相手の感情を逆なでしてしまい、

争いに発展する場合があります。

逆に、重苦しい状況の際、

明るく楽しい言葉が雰囲気を

一変させることも、

言葉のなせる力といえるでしょう。

やる気をなくさせてしまう

言葉遣いには、

「話がくどい。

一言余計なことを言う。

自慢話が多い」などがあり、

聞く人に嫌われます。

つまり、

言葉遣いは、

その人の心遣いといえるのです。

話す側にも聞く側にも、

やる気を醸し出す

「誠の発動」を心がけて、

より良い人間関係を作り、

職務に邁進しましょう。
N氏が出張を終え、

飛行機で帰路についた週末のことです。

連休を控えた機内は満席で、

出発に際し客室乗務員が、

最終の安全確認を

入念に行なっていました。

N氏と通路を隔てた席では、

男性が座席を倒し、

テーブルに飲み物を置いていました。

ほどなく客室乗務員が立ち寄り、

「間もなく離陸しますので、

シートとテーブルを

元の位置にお戻しください」と

丁寧かつ毅然と注意をしました。

すると、

男性は逆上して

「離陸の時は戻すよ。

A社ならこのぐらい許すぞ」と

競合する航空会社の名前を出して、

吐き捨てるように言いました。

それでも、

周囲から寄せられる冷たい

視線を感じたのか、

しぶしぶその注意に従ったのでした。

「ご協力いただきありがとうございます」と

笑顔で応え、

綺麗なお辞儀をして立ち去る

客室乗務員の洗練された姿に、

N氏は「さすがプロだな」と

感嘆しました。

離陸後、

飲み物が配られた際、

N氏は「先程は素晴らしい対応でしたね」と、

客室乗務員に声を掛けたのです。

「安全」を最優先する

仕事に携わる妥協のない姿勢から、

大切なことを学んだ思いがしたのです。
新年明けまして
おめでとうございます。
今年も温かく
お守りくらさい
          
江戸時代後期の農政家・

二宮尊徳は、

徹底した実践家として

「陰徳・積善・節倹」を

励行した人物として知られています。

『二宮翁夜話』に

以下の名言が遺されています。

「大事をなさんと欲せば、

小事を怠らず勤むべし。

小積りて大となればなり」が

その句です。

「大きな事をしようとするなら、

小さな事も軽く考えずに

真面目に取り組まなければならない。

小さな事が積み重なって大きなものとなる」

という意味です。

私たちの生活や仕事に当てはめると、

「塵も積もれば山となる」

ということわざがあるように、

日々仕事に励み、

少しずつでも蓄積をしていけば、

やがては生活できる

財を得られるということでしょう。

学問も仕事も日々、

コツコツと積み上げて努力をしていけば、

いつかは成功の栄冠に輝き、

一定の分野で頭角を現わすものです。

仕事は

「はったり」や

「駆け引き」だけでは成功できません。

日々の職務における

堅実な努力の蓄積が信頼となり、

発展への大きな原動力となるのです。