人にはそれぞれ自分だけの物語が存在します。

この世に生まれた時が物語の始まりで、

この世を去る時がその終わりです。

自分だけの物語に登場する主人公は、

もちろん自分以外にはありえません。

いつもスポットライトを浴び、

主人公を演じているのは自分自身なのです。

それにもかかわらず、

多くの人が周囲の人と自分とを比べ、

自分はダメだと卑下します。

しかし、

いくら周囲の人が優秀であっても、

自分の人生において、

その人は脇役にすぎないのです。

兄と自分を比較ばかりしている弟に、

ある人が言いました。

「あなたの人生は、

お兄さんと同じなのですか。

いや、

あなたの人生はあなた自身のものです。

自分の人生をもっと大切にしてください」

たった一度きりの人生の中で、

その主役を演じることができるのは、

自分一人です。

最高の人生をつくれるのは、

自分だけなのです。

自分の人生劇場で、

見事に主役を演じ切りましょう。
プロボノ活動をする人たちの話題が、

近年多く取り上げられています。
 
「プロボノ」とは、

仕事を通じて培った知識やスキル、

経験を活用して社会貢献する、

ボランティア活動を指します。

もともとは「公共善のために」

という意味のラテン語が語源です。

アメリカの弁護士による無料相談が発端となり、

他分野へと波及していきました。

今日では世界中で、

自己の経験、知識、

身に付けた技術を駆使して、

社会に貢献する人たちが増えています。

プロボノ活動は、

幅広い社会参加の機会を得られ、

同時に自身のスキルアップも図れるものです。

こうした実感が、

波及の原動力となっているのでしょう。

目の前にある仕事に果敢に取り組み、

深く広く学びながらスキルを

高めていくことが大切です。

今この時に自分の行なっている仕事が、

そのまま社会貢献につながっていくのです。

社会へ貢献する意識を持ちながら、

職務に臨みたいものです。
本日は「成人の日」です。

二十歳を迎えた新成人が、

大人の仲間入りをしたという喜びと共に、

責任の重さを実感する日でもあります。

しかし今日から突然、

大人になるということではありません。

法律的には成人であっても、

精神的にすぐに大人になれるという

ものではないからです。

「大人になった自覚を持ってほしい」

という周囲の願いが、

成人の日の制定には込められています。

その願いを自覚することが

成人への第一歩といえるでしょう。

あわせて

「多くの人たちに支えられて迎えた日」

という深い感謝と自覚があってこそ、

皆の祝福を得られるのです。

支えられて自分があるという事実は、

仕事に就く上での精神的な支柱となります。

与えられた仕事や課題を喜んで受け、

責任感を持ってこなしていけるかどうかで、

やがては成長の度合いに差が出てくるものです。

未来に向け、

新成人の皆さんは

輝かしいスタートを切りましょう。

同時に諸先輩も、

社会人としての良き手本となるよう、

新たな自覚を深めていきましょう。
新しい仕事に慣れないうちは、

「失敗をしないようにしよう」

「自分には無理かもしれない」などと、

消極的な心になる場合があるものです。

「過去に能力が足りずに挫折してしまった。

失敗をして損失を出してしまった。

上司や先輩に厳しく叱られてしまった」

というような経験が、

消極的な心の要因になっている

ことがあるようです。

しかし、

いつまでもそうした

トラウマに縛られているわけにはいきません。

押し寄せる様々な難関を克服することが、

社会を生き抜く鉄則なのです。

『論語』に「今、汝は画れり」

という一節があります。

自信がないという弟子に対し、

孔子が「おまえは今、

自分で自分を見限っているぞ」

と諭しているのです。

失敗した際に、

自分に見切りをつけてしまわないことが肝要です。

まずは自身を振り返り、

自力で脱却する強い意志を持つのです。

人生は山あり谷ありで、

多くが険しい道の連続です。

こうした道を潜り抜けた分だけ、

社会人としての成長が成し遂げられるのです。
日本相撲協会は昨年九月、

琴奨菊の大関昇進を決めました。

昇進伝達式では

「万理一空の境地を求めて、

日々努力、精進いたします」

と口上を述べています。

万理一空という言葉には、

「一切の迷いがない空の状態

こそが究極の兵法である」

という意が込められています。

「どんな方法を採っても、

一つの目標に近づいていける。

大切なのは努力を

続けることである」

ということでしょう。

迷い心を捨てるには、

自己や会社の目標に向かって

身近なところから行動を起こし、

自分自身を磨くことでしょう。

それには物事を明るく素直に受けとめ、

不平や不満を捨て去り、

楽しんで工夫していきたいものです。

空の境地に至るのは、

決して楽な道ではありません。

しかし空の追求を意識

するのとしないのとでは、

大きな差が出ることは必定です。

新年がスタートします。

今どのような環境にあるとしても、

諦めず、

しっかりとした信念を持って、

人生の可能性を広げていきましょう。