クローリングモンキーのたわごと -47ページ目

クローリングモンキーのたわごと

諸行無常なれど素敵なことが
溢れたるこの広い世界。
日々の由無しごとを
普遍的な好奇心をもって
徒然なるままにつぶやきます。

山歩きからの帰り、新穂高温泉の宿で
東大宇宙線研究所の梶田さんの
ノーベル物理学賞受賞のNEWSを視て、

せっかく岐阜県に来たのだから
物理学賞連続受賞の素粒子研究の舞台である
スーパーカミオカンデを見学したいなぁ…と思いつき、

チェックしてみましたが個人の見学はNGなんですね。

ということで、
新穂高から国道471号線で西に向かい神岡町
に寄り道して帰ることにしました。

国道471号沿い、国道41号との交差点の手前2㎞程にある
道の駅 スカイドーム神岡


神岡の道の駅

こちらにはスーパーカミオカンデのミニレプリカ室があり
スカイドーム体験ができます。


光電子増倍管が並ぶ体験室

道の駅でレプリカ体験後、昼ごはんを食べ
あとは、国道41号線でゆっくり帰りました。

国道41号線の高山~富山の区間は、
特にノーベル街道と呼ばれているんですね。
街道沿いにノーベル賞授賞者と縁が深い街が
たくさんあるからだそうです。


山荘のあったかい毛布で熟睡し朝5時起床。
朝食の頃には夜が明け、
本日も晴天、美しい笠ヶ岳も裾野まで見えます。
百名山縦走の山旅も帰路を残すのみです。


山小屋の窓から笠ヶ岳くっきり


黒部五郎さんの見える山荘前

本日は少しゆっくり出発、7時に山荘を出て
まずは祖母岳(ばあだけ)へ。

木道が続く緩やかな登りの終点にアルプス庭園があり、
そこが頂上、ハイマツに囲まれた広場にベンチもありました。


祖母岳のアルプス庭園

1時間程はずっと木道を歩く高原ハイキングの風情、
北に薬師岳を見ながら雲ノ平を満喫しつつ西に向かいます。


奥日本庭園の後ろ泰然たる薬師岳

快適な木道が終わりしばらく行くと
樹林帯の急勾配になり、
降りの連続に膝が笑って2回つんのめって
転んでしまいました。

2時間程で薬師沢小屋まで降り
澄んだ流れの黒部川の河岸で休憩。
こちらはイワナ釣りのポイントだそう。


鷲羽岳の西側に水源発す黒部川の清流


黒部川を渡った橋の向こうに薬師沢小屋

薬師沢小屋のエントランス軒先に
沢の水を引いて冷やされたMalts Beerを発見。
美味そうですが、先は長いのでここはグッと我慢。


新旧ラベルのMalts缶…どちらにしようか、否、我慢

20分休憩して次の目的地は
入山初日にお世話になった太郎平小屋。

晴天の中当面気持ちいい緩やかな登りが続き、
太郎平への最後の急登も思った程きつくなく
昼過ぎには太郎平小屋へ到着しました。

しかし午後になると雲が出始めガスってきました。
山奥を周回して3日ぶりに太郎平まで無事帰還。

山に抱かれて此処でもう1泊もいいなと未練も感じましたが、
まだ昼過ぎ、そして4日間入ってない風呂の欲求が勝り
折立まで下山することにしました。


太郎平小屋まで戻ってきました

有峰湖を見ながら2時間半の下り、
折立の薬師岳登山口に3時に到着。
本日は8時間の山歩きでした。

近くに温泉を探しましたが、日帰り風呂施設を見つけられず
少し遠いけど新穂高まで行くことにしました。
日も暮れてきて、こうなったら新穂高温泉の旅館に泊まって
ゆっくり山歩きの疲れを癒すことに…。

ネットでいい宿を探しあてラッキー!
新穂高温泉中尾にある旅館 焼乃湯さんは落ち着いた和風宿。
山を眺めながら浸かれる露天風呂もGOODでした。


朝陽を浴びる笠ヶ岳見ながら露天風呂
三俣山荘を9時半に出発、
頂上はまだかまだかの…急登の連続。
少しでも辛く感じぬよう、
なるべく上方を見ず足許を見ながら歩きます。

ペースを乱さぬよう同じリズムで地面を踏んで
1時間登り、やっと頂上に到着。


鷲羽岳山頂(2,924m)

15分程山頂で周りの山々の絶景を愛で休憩。
北アルプスの北から南までを見渡せました。


稜線の先のワリモ岳・水晶岳、対面は薬師岳

一旦下ってワリモ岳を登りかえしまた下って
水晶岳と雲ノ平方面への分岐に到着。
ここからは祖父岳(じいだけ)を経由して
雲ノ平山荘に向かいます。

祖父岳までのアプローチでまた少しルートを外して
迷ってしまい少々時間ロス。
そうこうしているうち空が暗くなって
祖父岳山頂付近で霰が降りだしました。
合羽を着てザックカバーも着け傘も用意。

広い祖父岳の山頂でまたルートがわからず
ウロウロしていたところ、
若い山GIrlに雲ノ平への下り道を教えていただき
事なきを得ました。今日は迷ってばかり。

アラレは山道を白くするほど積もり、
眼下に見える雲ノ平の山荘に向け
滑らぬようゆっくり下ります。


乾いてサクサクした感じの霰でした

雲ノ平周辺は木道が敷設され、
迷うところはなく助かりますが
積もった雪が凍りツルっと2度転んでしまいました。


スイス庭園の入口

途中のスイス庭園にはベンチがあり、
高天原方面を眺めると
水晶池と高天原山荘の屋根が遠望できました。

午後3時過ぎ、雲ノ平山荘に到着。
本日は9時間の山歩きを終えこちらで宿泊。
洋風のとても綺麗な山小屋でした。


木道を歩いてドーム屋根の雲ノ平山荘に到着

夕食時レストランの窓から
端正なシルエットの笠ヶ岳のピークと競うように尖った積乱雲が
夕陽に映えていました。


雲の中の笠ヶ岳夕景

食後のひと時、ワインを呑みながらしばらく山談義。

その時たまたま
最新の山地図を見せてもらうと、
今日迷い込んだ沢のあたりのポイントに迷マーク
が記されていました。

自分の持っていたのは18年前の地図。
最新版を持っていたら今日のロストウェイはなかったかも
やっぱり地図は最新じゃないと…と反省しました。

翌朝は3時にブルっと目が覚めました。
躰から蒸発した水分で防寒シートの内側が
結露してびっしょりの状態…冷た~い。

小屋内の温度計をチェックすると零度。
充分な睡眠も取れたし、ちょっと早過ぎるけど起床。

硬くなったおにぎりとチーズで朝食を済ませ
日の出を待ってゆっくり準備。

宿泊代は後日書留郵送と書いてあったので
宛先住所を控え一宿のお礼を言って
6時に冬季小屋を後にしました。

今日は晴天、身の締まる冷気の中
三俣蓮華岳に向かい気持ちよく歩きます。


朝日を背中から浴びて黒部五郎岳を振返る

三俣蓮華の裾の雪渓が残る広場で
飲み水を補給して小休止。


三俣蓮華を見上げる残雪

三俣山荘までもう少しだろうと気が緩んで注意散漫、
この広場から暫く細い道を下っていくと
どうも大きい石や沢の水たまりも多く足場が無いなぁ…
と思い始め
登山道と思い込んだ沢に迷い込んだことに
やっと気づきました。


登山道と勘違いした沢を降りる


沢に張った氷…自然の芸術

水たまりに張った氷の造形が
ステンドグラスのように美しい…
なんて呑気にしてる場合じゃないのですが、

天気も快晴、まだ時間は早いし
コンパスと地図を見て方向的には合ってそうだし、

何とかなるだろうと
ルートミス地点まで戻らず
もう少し沢沿いに下っていきました。

沢の傾斜が急になったところで立ち止まり
やっぱり戻るかなと諦めかけたとき
右手を見ると…見渡すハイマツ向こうに
赤屋根を発見。

山小屋の位置は同じくらいの標高と思われたので
ここからトラバースすることに…

幸い傾斜もゆるかったので、
ハイマツの群落の切れ目を探しながら
上り下りしてジグザグにアプローチ、
約1時間ほどロスしてやっと
ルートに戻りました。

しかし、昨日は三俣山荘まで強行せず、
黒部五郎小舎にステイしてよかった~
同じ所で夕方迷っていたら、
ビバーグ必至でしたから。


三俣山荘の後にドンと立つ鷲羽岳を観る

ルートに戻った安堵感で急にお腹がすき
山荘の食堂でカレーライスをいただきました。

陽が登って暖かくなり
山荘の前のハイマツには沢山の布団が干され
大自然の恵みと厳しさと隣合わせの生活感が垣間見える
シーンを切り取った素敵な風景に思えました。


三俣山荘から目の前に槍ヶ岳


山荘前の広場のハイマツに干された布団

さて、ルートロスの心身疲れも回復、
気を取り直して鷲羽山頂へ向かいます。
5時に朝食を摂りましたが、
パッキング準備に手間取ってしまい
6時半に太郎平小屋を出発。

今日はいくつかのピークを超えながら
黒部五郎岳の山頂を目指して歩きます。

暫く木道が続きますが霜で凍結しており、
靴底が平らに降りるようにゆっくり歩きました。

太郎山、北ノ俣岳、赤木岳を乗り越え
黒部五郎岳がだんだん近くなるのを実感しながら
尾根道を歩き続けます。


北ノ俣岳の山頂近くハイマツ帯に雷鳥の親子

出発して4時間半、頂上への分岐点から
10分程岩場を急登して11時過ぎに黒部五郎岳に到着。


黒部五郎岳山頂(2,840m)

この日宿泊予定の黒部五郎小舎までは、
尾根の北側のカールを通って、
翌日目指す鷲羽岳や雲ノ平方面の大パノラマを見ながら
高度を下げていきます。


黒部五郎頂上直下の道標・カール経由で山小屋まで歩く


鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳と手前の雲ノ平を見ながら

傾斜の緩んだ圏谷底部には巨岩が沢山あり、
その間を綺麗な沢が流れて植生も豊かで
ペンキマークをガイドに気持ちよく下りました。
このゴロゴロある大岩が黒部五郎命名の謂れだそうです。


ハイマツの間から赤い山小屋が見えホッとする

圏谷歩きを楽しんで黒部五郎小舎に到着。
時刻はまだ午後1時半。
既に黒部五郎小舎は今シーズンの営業を終了しています。

コースタイムでさらに2.5Hourの三俣山荘まで進めば
今夜もBEER呑めてあったかい布団にも寝れるなぁ…
と迷いましたが、

ここまで7時間あまりの山歩きをして心地良い疲れ具合だし、
日没も早くなっている事を考えると
無理をせず今日は此処の無人冬季小屋に
泊まらせてもらうことに。

他に登山者もなく、
夕方まで大自然に包まれてぼーっと贅沢な時間を過ごしますが、
日暮れとともに冷気が押し寄せ
薄暗くなった午後5時には三角屋根の冬季小屋2F
にあがりさっそく就寝体制。

ということで、
2泊目は防寒着を全部着込んでその上に保温シートを巻き
寝袋の中に丸まって寒さを凌いで寝ました。