父との思い出。その1 | Petitぷてぃ小平編集室のブログ | 小平市のミニコミ誌, タウン情報, ポスティング

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三月に逝った父。

この世にいなくなったと思うと、

色々な事を思い出します。

 

最初のエピソード。

それは、祖母が私に伝えた事。

 

その話は、

母は19歳の初め、

祖母のところに、

「この男性と結婚します」

と、連れて行った父は22歳になったかならないか?

 

祖母は、私の父を見てすぐに感じた!

と言っていました。

「この男は夫にするにはイイ男過ぎる」

娘(私の母)は苦労するに違いない。

だけど、

二人の様子は、

もう抜き差しならない関係だ!!

という事も分かった。

 

野暮なことは言うまい。

何も言わず祝福してやろうと。

 

祖母に許してもらった父ですが、

結婚するには一文無し。

 

意を決して、

遠洋漁業の機関場の溶接工として舟に乗る。

母には、

「少しの間待ってろ。金を作ってくるからな」

と言い残し海上の人になった父。

 

父は航海から帰った時に

小さな木の実と黒いビーズで出来たネックレスを、

母にプレゼントしてくれたらしい。

 

これはね、

「お父さんが始めてくれたプレゼントなんだよ」

母は嬉しそうに何回も私に見せてくれました。

 

あのネックレスは、

今どこにあるのかしら?

もう一度見て見たい気がします。

 

そして、結婚した私の両親。

祖母が、

父に会って最初に感じたあの予感は見事に的中、

次々に、母の上にのしかかってくるのでした。

私の命ある限り

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