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賀 玄
青玄 の表札の画像添付
知ってるつーの。

兄さんは自転車2人乗りで行こうよと言ったのだけれど、寸胴とピクニックセットを両手に持つ(持たせては)手がふさがり危険だということで 俺の小さいほうの車(税金対策のポルシェ)で行くことで折れていただいた。
「三郎のフェラーリだと、ハーシュエン殿の家への道が平坦じゃないと傷つく可能性があるからね」と優しい気遣いをくれる。
「ありがとう 兄さん。 日本へ輸送する時は、造船業やってる奴がいるからね、車と兄さんの自転車はラクラク輸送だよ。」
へ〜 さすが三郎だね〜とニコニコでシートベルトを締める。
兄さんにとっては造作なくなんでもやってのける事柄だが、全てにおいて、知ったふうに簡単に済ませるのではなく、努力をして成し遂げるほうが何十倍も終えた時の達成感に至福を得られると。跪くと、デコピン食らうから、ぐっと我慢して、心のなかで祈りを捧げる事に留まるんだけどな。
重慶N地区から遥か遠くまでドライブデート
ふんわりとした手編みの白いニットにゆったりパンツ姿の兄さん 胸元には指輪のネックレス。
俺も揃いのニットにレザーのパンツ。
完璧を絵に描いたような兄さんに釣り合うように、数日かけて編み物を練習し、秋に間に合わせるように編んだセーター。今日が初おろし。編んでよかった。マジで似合ってる。兄さんの羊脂玉の艶めく肌に映え神々しい。
勿論俺の胸元にも兄さんがくれた指輪 この世で唯一 俺だけ創造された兄さんの一部。
よろめくほど幸せ。
「兄さん、少し長旅だから、食べたり、飲んだり 気ままにしてて。」
4時間掛けて わざわざ出向く。
兄さんは青玄に再会できる喜びで顔がほころんでいる。
俺はどうでもいい事だが、兄さんの為なら何でもする。例え本当に意味のない事でも。
「三郎の運転で、青玄殿に会いに行くなんてとても素晴らしい事だね。君とずっと同じ空間に居れて、その、、、、、君の運転してる姿、、、、とても格好良いから。。。。。」
照れて言う兄さん。
高速選ばず下道で行こうかってくらい幸せだ。
今、居住しているエリアでシュエンに会ったのかは何故か、、、、、少し遡って説明すると、あの日、コンビニから出てきたシュエンは、確かに軽装で、その辺に住んでいると思わせるようないでたちだった。
シュエンは、幾つか、起業している。一つ拠点を作り、行き来しているのだろう。青玄も連れて、数カ所で寝泊まりし、本宅はこれから向かう 殿下も一度は訪れたこともある、あの屋敷だ。
当時、くそほどボロい屋敷はどれほどまでにリフォームされていると言うのだろうか?
兄さんが横で、今ハマってるジャリジャリと砂糖のついたグミを咀嚼している。
まあいい。兄さんの願いが今日叶えば、俺は一つまた徳を積み、比例する事実消えることなく積もった罪は減りはしないが、俺は気持ち的に浄化されるのだ。
三郎、あーんとジャリジャリグミを口に入れてくれる。可愛いの極み噛み砕こう。。。。。。
さあ ゆっくり行こうか。
ラインが入る
“貴様らが来ると言ったら青玄が料理を振る舞うと言うので朝から市場に来ている”
続けて もう一行。
“貴様らは手ぶらで来い 何も要らない”
食わせるつもりは毛頭ない。
兄さんの手料理は全部俺のもの。
※百年好合羹作って行ったら喜ぶかなと兄さんが言うので、夫婦にでもなっていたら俺と兄さんのように睦まじくなるねと言うと、恥ずかしがる殿下。三郎はそれだけでお腹いっぱいです。