近現代美術館ピナコテーク・デア・モデルネ | 世界ゆる旅 ひとり旅

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2カ月で7カ国をひとり旅。航路だけは世界一周。
食、音楽、舞台、芸術…「好き」を求めて毎年海外を放浪する足跡。

 

 

ピナコテーク・デア・モデルネは20世紀から21世紀の現代美術・グラフィックアート・建築・デザインを展示する美術館です。


近現代美術の展示館としては、ヨーロッパ最大規模とのこと。近現代美術館なら行かねば。


なぜなら、地元・福岡には近代・現代美術館がありません。特別展があればラッキーで、あとはギャラリーやアジアトリエンナーレで現代美術に触れられないのです。


現代美術館のために熊本や大分、広島に遠征することもあるから、現代アートというだけで嬉しい気持ちがわきあがりました。

 

場所はここ↓

 

 

 

 

ノイエと違い、モデルネは外観がモダンです。

 

そんな外観のことはさておき、着いてまず最初にしたのは傘探しでした。さっき私の折り畳み傘を盗んだ人が、モデルネに来て置いていないか。


傘置き場を端から端まで観察しましたが……ありませんでした。諦めよう。

 

 

 

 

モデルネに入ると、目の前に下りの大階段があります。途中にデザイナーズチェアが点々と配置され、階段でありながらギャラリーのようです。

 

下りきったところに、この記事の一番上にもある壁面展示がありました。

 

 

 

 

ライティングされた巨大な壁一面に、工業デザインやインテリアデザインを展示している。BOCCAのくちびるソファがすごい目立っているなー。


展示はカテゴリごとに分けられていて、展示方法がやはり愉快でした。


車・バイクの部屋には壁に車が引っかかっていたし、椅子だけの部屋は舞台客席のようにすり鉢状で椅子をダイナミックに魅せていました。


ヤコブセン、イームズ、コルビジェ、フランクロイドライト……一気に見るのは初です。

 

 

 

 

柳宗理さんのバタフライチェアを見つけて嬉しくなりました。日本人がデザインしたものがドイツで展示されている!と。

 

そうこうしていたら、SONYのVAIOやAIBOにも遭遇しました。

 

 

 

 

下記はそれぞれのプレートに家具を乗せ、ベルトコンベアのようにくるくると回っている展示方法です。あれを想像してください。立体駐車場


入り口の大階段といい、壁面使いといい、展示がイマジネーション豊か!「日本の展示は普通だなぁ」とかえらそうに思ってしまいました。
 

が、もしかしたら日本もすごいのかもしれない。ただ、私が知らないだけかもしれない。

 

 

 

 

で、このベルトコンベアを眺められる位置に、↓のベンチがあります。

 

「椅子の座り心地って、背もたれにあるのかもしれない」と気づきました。極力自然を生かしたところも好きだし、思いのほか座面が気にならない。

 

 

 

 

あとこれ、すごくいいなーって思っていました。展示の横に、解説が置いてあるのですが、置き方も紙質も紙色もなんかおしゃれだったのです。

 

日本のようにきちんとデザインされた丁寧なフライヤーもいいけれど、「このアーティストを気に入ったら、この紙を持って帰って読んでください」と言っているような、そっけない感じがいい。

 

 

 

 

プロダクトデザインに心ときめいていたけれど、そういえばここは現代美術館でした。美術部門にはピカソやマティスが並んでいます。

 

私が惹かれたのはルートヴィヒ・キルヒナー、Ernst Ludwig Kirchner(1880~1938)。すんごい顔色悪いののです。今までに見たことがないほど青ざめちゃっている。
 

そもそもなんで顔色が青なのかがよくわかりません。
 

それなのに明るい色の服を身にまとい、優雅に扇子を揺らして、ゆったりチェアに座っていて。満たされている感じなのに、顔が青。冷静の青。一筋縄じゃいなかないのが興味深い。

ああ、もっとゆっくりしたかったな。モデルネ。

 

 

 

 

こういう、窓に切り取られた自然が好みです。福岡の石橋美術館を思い出しました。窓の前のソファのシンプルさも、室内の暗さもちょっと似ていて。

 


♥♥♥ピナコテーク・デア・モデルネ
Pinakothek der Moderne Closed:MON  10€
10:00~18:00
https://www.pinakothek.de/

 

 

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