深いなあ。寅さん。ヤフーニュースより
夜間高校の映画鑑賞が必須単位だったので、無職であった私は、昼間の時間に見に行った。
鼠小僧次郎吉とかいう映画の二本立てだったか?これじゃなかったような気がするが、世逃げ屋と勘違いしていたか?
思い込み激しく、基本的に好きではなかったのだが、一回見ただけで引き込まれた。
多分、ほとんどのものを見たのではないかと思う。
特に、桜の子供、なんていったかなあ。そうそう、満男が、ヒロイン役のゴクミに惚れて、どうしたらとかいうときだったかなあ。
寅さんに相談したら、「俺は馬鹿だからよくわからねえが…。」とか言ったセリフがあった。
多分、これじゃないかな?
この記事を読んで、実際は物知りで、言っていることも当たっていても、こんな風に語れるなんて、人間として見習わなくては。こういう人を粋、もしくはかっこいいというんだろうなあ。
若いころに結核で死にそうになったこと、肋骨が片方一つないことなどは知っていたが、こんな風にかっこよく、粋なことを言ったり、したりできたらいいなあ。
金も、つまらないプライドのために、使うこともあるし、たいして持つこともない。
金を持っているから、まとわりついてくる人間にろくなものはいないし、そうしたもののちやほやする言葉も聞きたいとは思わない。
自分に降りかかってくる役所関連の問題は他の人の問題でもあるのだから、銭金の問題より先に何とかしなくてはと思って行動することのほうが多いような気がする。周りからすれば、くだらない正義漢なのかもしれないが。
それでもなお、結果が出ないことも多いのだから、いやになるし、自分を大切にするのなら、もっと自分のために金を使うべきなんだろうけど。
この本の中に、自分を持っていないもの、周りに流されているものはすべて悪魔の思うままであるというフレーズがあったかと記憶している。
全体主義に流されている日本人の大半に当てはまるのではないだろうか?
自覚のないまま、悪魔の支配下に置かれ、挙句、生きることもままならない状況まで追い込まれるのかもしれない。
危機感を持ち、自分の考えを持ち、周りに流されることなく、自信をもって、ものを言わないと、いけないような気がする。
覚悟はできていても、私もまだ、躊躇することもある。普通の人であれば、なおさらであろう。
余計なお世話をして、自分自身が嫌になることもあるが、寅さんのように、バカといわれても人に慕われるような人になりたいものだ。
背負ってきた重荷も違うのだろうし、無理なのかもしれないが。