前回の記事↓
続きです。
~やってはいけないこと~
2つ目を解説します。
2.結果騙りをしない
結果騙りをする人が多いのは、それなりのメリットがしっかりあるからです。
結果騙りのメリットも、その考察の正当性も理解しています。
しかし、そのうえでやるべきではないと主張します。
その理由を端的に言えば、
「狂のメリットの方が優れている」からです。
結果騙りのメリットを主張し、それを行う人は根本を間違っているのだと思います。
ここまで記事を読んでいただいた方はおそらく、
「結果騙りのメリットとデメリットを天秤にかける」ことで「結果騙りをしてはいけない」根拠を述べるのだと思われたでしょう。
しかし、結果騙りはハイリスクハイリターンであり、デメリット相応のメリットもあるため、
その比較では結果騙りを完全に否定することはできません。
ここで天秤にかけるべきは、
「占い師が結果騙りした時の、メリットとデメリット」
「狂人が結果騙りした時の、メリットとデメリット」
なのです。
~占い師が結果騙り~
メリット
- 対抗が噛まれたとき、対抗の占い先が白であるということが分かる
考察のロジックは以下です。
「対抗が噛まれた理由
パターン1:騙り先黒で確定噛みであった
パターン2:占いの真偽がつかずベグ噛みであった」
↓
「いずれのパターンも、対抗の占い先が白である」
- 自分の本当の占い先が噛まれない
狼の噛み先候補は、「霊能」「占い」「片白」である。
本当の占い先は騙りによりグレーとなっているため噛まれない。
- 騙り先が黒であった場合に噛みを回避できる
狼が「確定噛み」を選択するため噛まれることはありません。
※「対抗が噛まれた場合、騙り先が黒くなる」という考察した方もいるかと思いますが、
これはあまりにもベグ噛みを考慮していないため、メリットからは外すものとします。
そもそも、その理屈が成立するのであれば、騙らずに占いが噛まれた場合でも、
残った占いの初日の白先に、確定噛みの疑いがかかります。
よって、「騙ることによるメリット」ではないのです。
デメリット
- 漂白噛みを考慮していない
そもそも、結果騙りによる考察は漂白噛みを一切考慮していません。
致命的な考察の欠陥です。
騙りによる囲いが成立していれば、確定噛みが行われることを前提としています。
よって、漂白噛みが行われた場合には、すべての考察が破綻します。
- 漂白噛みにより盤面が破綻する
当然ですが、考察だけではなく盤面も破綻します。
「漂白噛み後、3dで狂も囲いを成立させた」
想定されるのはこのケースです。
また、稀ですが
「漂白噛み後、騙り先を確定白にされた」
このケースも盤面の破綻を起こします。
※補足
「ベグ噛みをされた場合に、訂正ができなくなってしまう」というデメリットもあるように見えます。
しかし、ベグ噛みであれば「騙り先は白」になります。
本当の占い先とは違えど、占い先が白なのであればデメリットとはなりません。
ここで一度、「メリット」と「デメリット」を比較してみます。
まず、「メリット」は十分であるといえます。
「囲いが起きれば確定噛みは必ず起きる」という前提条件はあります。
しかし、条件としてはハードルは低めであると考えます。
つぎに、「デメリット」ですがゲームエンド級であるといえます。
デメリットを引いた村が勝つことは不可能です。
しかし、起きるケースは極稀であると考えます。
無理矢理にでも点数をつけるのであれば、
騙り推進派に配慮して、65点でしょうか。
~狂人が結果騙り~
メリット
- 囲いが容易になる
まず、「確率的」に囲いが容易になります。
対抗の占いがグレーであった場合は、以下の白が透けています。
占 霊 占い白 狂(自分)
4人の白が透けている盤面から囲いにいけます。
2/8=25%
↓
2/5=40%
その差は15%
確率的な囲いが容易になっています。
また、「考察的」に囲いが容易になります。
通常であれば、初日の考察から3dに、「どこにどのような」結果を出すか決めます。
しかし、結果騙りをすることでそれを初日から行うことができます。
- 盤面の確定後に、訂正先を自由に選択できる
結果騙りのメリットは囲いを行うだけではありません。
当然ながら訂正先は自由になりますので、
「対抗の白に訂正して確白を作る」「霊能に訂正する」ことも選択できます。
この訂正で囲いの線をあえて消すことで、真目を取る選択も可能となります。
選択肢が広いことは、非常に大きいメリットです。
- 結果騙りの解除を盤面によって選択できる
これは本当に強いです。
先ほどと同様に、「選択できる」のはとてつもないメリットなのです。
例えば、
「グレー4盤面になったので確率的に40%囲えていることから騙りを解除しない」
「確定白を作ってしまったので騙りを解除して確定白を消す」
これらは「狼を動きやすくするため」の選択ですが、
他にも多数の選択肢があります。
デメリット
- ありません
ノーリスクなのです。
「騙ることで偽目に見られる」のことがデメリットであるとするならば、
これは、とんでもない指摘です。
結果騙りにはメリットがある
↓
メリットを主張することで騙りの正当性を村に理解してもらう
↓
メリットの主張と考察から村に真目置かれる
↓
結果騙りの考察をもとに狼を探し出して吊る
もともと結果騙りはこういったロジックであるため、
それをデメリットとするのであれば、結果騙りのロジックが破綻します。
結果騙りは、このデメリットが無いものとした上で成立しているのです。
はい、
では、「メリット」「デメリット」を比較してみます。
点数をつけるのであれば言うまでもなく、
100点です。
とてつもないメリットがあり、デメリットがないのであれば当然です。
ここまで長くなりましたが、思い出してください。
結果騙りをしてはいけない理由は、
「狂人のメリットの方が優れているから」でした。
そして、天秤にかけるべきは、
「占い師が結果騙りした場合のメリットとデメリット」
「狂人が結果騙りした場合のメリットとデメリット」
でした。
ここまで読んでいただいた方はお分かりですね。
狂人のメリットの方が圧倒的に優れています。
~記事の背景~
このブログでは正しい進行論の布教を目的としています。
しかし、進行論を理解する上で、各配役がどういったものであるか、
という考え方(目線)が違えば前提の違いから理解することができないため、
立ち回りシリーズを書くこととしました。
ぜひ、進行論までお付き合いいただければと思います。