中国ドラマ 麗姫と始皇帝~月下の誓い~ | 明日は明日の風が吹く  ~多発性筋炎の毎日~

中国ドラマ 麗姫と始皇帝~月下の誓い~

 

原題:秦时丽人明月心
2017年 全48話

主演:ディリラバ、チャン・ビンビン、リー・タイ、リウ・チャン

 

 

 

見終わって、なんとも言えない気持ちになった悲劇のドラマ。

 

英題は「The King’s Woman」。

つまり、本作の主人公はヒロインの麗姫です。

 

 

麗姫を演じるのは人気美人女優の迪麗熱巴(ディリラバ)

 

公孫麗(※架空人物)は荊軻と愛し合うものの

敵国の王(秦王)から寵愛を受ける事になり

荊軻の命を助ける交換条件で後宮に入る。

 

寵愛を望んでいないが秦王を取り巻く陰謀に

巻き込まれていきやがて秦王に心を開くが...

 

 

 

 

 

 

後の秦の始皇帝嬴政を演じるのはイケメン俳優の

張彬彬(チャン・ビンビン)

 

 

 

 

 

 

嬴政は悲惨な幼少期を過ごしたため時には

権力でねじ伏せるが目標は天下統一、

民が安心して暮らせる世の中にすること。

 

幼少期に公孫麗に助けられてから恋心を抱き

大人になり再会してから一途に愛するが

なかなか心を開いてもらえない。

 

やっと受け入れられても荊軻に嫉妬してしまい...

 

 

麗姫の幼馴染で、剣術の兄弟子にあたる荊軻を劉暢(リウ・チャン)

荊軻は愛しあっていた公孫麗を

秦王に奪われるが想い続ける。

やがて公孫麗が子供を産んだ事を知り

敵国の王に心を許したと思い絶望し

秦王に対し亡き祖国と愛の復讐に燃えるが...

 

始皇帝は呂不韋の子供として描かれています。

そして性格がどうしようもなく独善的な暴君です。

史実も残酷な暴君の様ですが、ドラマでは彼の成した大業が

描かれていないこともあり、たんに猜疑心の強い嫌な奴で

終わっているのが残念です。

 

 

始皇帝の恋愛メインなお話であり、始皇帝の話を見たいと

思う方にはちょっとおススメできません。

抒情的ドラマと言われてますが、同じ回想シーンの多さに

辟易しました。

チャン・ビンビンの優しい顔立ちと相反し、生い立ちのせいで

闇落ちしてる嬴政の性格には最後まで着いて行けなかったです。

 

 

 

 

ディリラバちゃんは相変わらず美しいので、彼女のために

見てましたが演じていた麗にもあまり好感は持てなかったかな。

邦題には 始皇帝 とついてますがドラマでは

まだ始皇帝になる前、秦王の頃です。

ドラマ内では人を陥れるのは当たり前、戦、

殺害、拷問というシーンも多々出てきたため

見る人を選ぶドラマだと思います。

 

いきなり荊軻とそういう関係になったり

最後はどういう気持ちなの?とか

エッ?てなる部分がありました。

 

 

 

でも実在人物の秦王,荊軻を史実を崩さずに

架空人物と上手く恋愛と復讐を絡めていたので

基礎のしっかりした作品だと感じました。

始皇帝の妃については史実に残っていないので

できれば救いのある最後だったらなぁ...

と思わずにはいれません。

 

それでもあの結末を迎えたからこその

始皇帝になっていく...と思えばありなのかな

 

 

最後の方で嬴政の本音を聞いてしまう麗姫。

 

自分の子供ではないけど、自分の子供のように

可愛がっていたのはすべて演技で、麗姫を

縛り付けておくために利用していたりと

見ている私もショック。

麗姫が亡くなって終わるけど、それでよかった

のかなと思えるドラマでした。