湯陰岳飛廟(Tāngyīn Yuèfēimiào)
訪問日 2022年6月4日(土・端午節休暇)
湯陰岳飛廟だが、河南省安陽市湯陰県にある岳飛廟で、別名:宋岳忠武王廟や精忠廟とも言われる。初めて廟が建てられたのはいつかはわかっていないが、現存の廟は、明代景泰元(1450)年に再建されたものた。
尚、岳飛の今の安陽市湯陰の出身である。そのことによりここの廟が建てられた。一方、岳飛は葬られている場所は浙江省杭州市の西湖のほとりだ。
*岳飛が葬られている『岳王廟』へ行った際のブログ
(まとめ方が今とは異なるなあ…)
だが、見学失敗となってしまった。
まっ、行ってみましょう!
霊泉寺石窟を出発!!車は順調に進んでいる。
途中、善応鎮という街を通過。家の壁が綺麗なお花の絵が描かれている。
車窓からみえた牌坊。なんの牌坊だろうか??
タンクローリー車の後ろの牌坊の額には「後蜀村」書かれている。後蜀村は安陽市の南隣に接する鶴壁市の最北部にある村だ。謂れでは、蜀・劉備の息子の劉禅が魏に降った際、一時軟禁された場所だという。
何かをつくっているようだ。左側に「阿闘寨」とある。阿闘寨とは、劉禅(劉禅の幼少の名前は阿闘という)が、司馬昭へ降った後、安楽公に任命された後もここで幽閉されていたという言い伝えがある。
のどかな風景が広がっています。そしていつの間にかウトウトと…。
そしてそして、、、、
気がつくと、岳飛廟に到着していた!!奥に岳飛廟が見える。
岳飛廟の手前でチケットを購入!黄色の柵がある場所がチケット売り場だ。
こちらは岳飛廟のチケットの表面だ。チケット代は38元(760日本円)だ。
岳飛廟のチケットの裏側。
またこちらは岳飛廟と併設されている岳飛文化蔵品陳列館のチケット。
岳飛文化蔵品陳列館のチケットの裏面。チケット代は12元(240日本円)だ。
チケット握りしめて、岳飛廟へと向かいます。
湯陰岳飛廟は、2001年に中国の全国重点文物に指定されたのですね。
そして、湯陰岳飛廟は中国AAAA級の観光地に指定されている。
そして、こちらは岳飛廟の説明だ。
「精忠坊」。額に掲げられている字は明代第十代皇帝・弘治帝から賜ったものと言われる。
岳飛廟に入ろうと「場所コード」をスキャンすると警告音が。
何だと思ったら自分の健康コードが黄色になっているではないか!!!
黄色コードとなると、行動制限対象者というわけだ。勝手に出歩いてはならない。
どうもこうらしい。
安陽市ではPCR検査を3日のうちに2回受け2回とも陰性が確認が出来ないと、黄色コードから緑色コードへと戻してくれないという。こんなに厳しいのか!!!???「ノーリスクエリアから来ていたのに、何故、黄色コードにされるんだ」と私は憤慨!!
確かに3天2検(目的地到着後に3日間の間に2回のPCR検査を受け、1回目と2回目の検査は24時間開ける)というルールはある。だからと言って、黄色コードに変えられるとは、他の省では聞いたことがない…。
このことをお友達の中国人に話すと、そのお友達がこのように教えてくれた。この原因に、安陽市へ入る前、まじめに「事前に安陽市へ行きます」という申請をしてしまった。これをしたことで、どうも目を付けられたようだ。
これではどうしようもない。
岳飛廟の見学を辞めて、病院へ行ってPCR検査を受けなければ。
正直心の中で思った。
「このマンホール省、本当に腐っているわ」と。
因みに、
マンホール(井蓋)省とは、中国人が河南省を小ばかにする(今風に言えばディスる)際に使う言葉だ。いわばスラング的なものだ。
数年前、貧乏人のとある河南省の人が道路のマンホールの蓋をたくさん盗み、それを鉄くずとして現金に換えていた事件がニュースに取り上げられた。このニュースを聞いた他の省の中国人は「今どきマンホールの蓋を盗むとは、河南省の人はどんだけ貧乏でどんだけ教養がない輩なんだ」と笑いものにした。それを揶揄って河南省はマンホール省と呼ばれるようになった。
なお、蛇足ながら22年6月12日頃から、銀行預金を引き出そう河南省にやって来た人たちの健康コードを勝手に操作する事件が起き大問題となった。河南省ではなんだかんだと理由つけては健康コードの色を勝手に変える操作を日常的にやっていた様ようだ。
もう…。だからマンホール省って汚名が消えないんだよ…。
つづく。