サッカー漫画「キャプテン翼」の連載開始は1981年。Jリーグがスタートしたのは1993年なので、それよりも12年も前だ。小学生全国大会で出会ったライバルたちが、大空翼を中心に競い合いながら成長していく中に、新しいメンバーが随時加わり、U-15、U-20で国際大会に優勝。現在はU-23 としてオリンピックでスペインと戦っている(何年にも渡って・・・)。
現実に戻ると・・・。
パリオリンピックU-23 日本代表は、準々決勝でスペインに3-0で敗れた。やはり、スペインは強かった。それでも、U-23 日本代表も最後までみんなチームとして頑張った。細谷くんの幻のゴールにもめげず・・・。ただ、ゴールは遠かった。
大岩ジャパンとして、2年半一緒に闘ってきた仲間たち。その間、80人近いメンバーが招集され、最終的にオリンピックに臨んだ22+1名。
ただ、「キャプテン翼」と同じように、「大岩ジャパン」になる前から、彼らはともに戦っていた。過去のデータを見ると、1016年のU-15の召集メンバーに、西尾くん、りひとくん、ふーきくんの名前がある。U-16では、更にりくくん、こーきくん、小久保くん、藤尾くんの名前が、そしてU-18ではそーたくん、しゅんすけくん、木村くんたちの名前が・・。召集メンバーは入れ替わりつつも、年代が上がるにつれて今回のU-23日本代表メンバーの名前が挙がってくる。ジュニアユースやユースの時から、競い合い、そしてともに戦ってきた仲間たち。年代別ならではだ。
Team Camの中で、何人もの選手が、このU-23日本代表のチームとしての良さを語り、このチームで闘い続けたいと語っていた。
Team Cam vol.06は、イスラエル戦前から終了後までを撮っているのだが、いつもながら食事の場面でチームのいい雰囲気が伝わってくる。そして、最後はそーたくんの誕生日をみんなで祝う場面(アジア杯の時も、その期間中に誕生日がきた選手をみんなで祝っていた)。
ケーキを持って登場したのはふーきくん。そーたくんとは京都サンガのユースの同期で、ともに2020年にユースからトップチームに昇格していた。ふーきくんがバックアップメンバーとしてフランスに来ることになった時、「本当は一緒に18名のメンバーには入れれば良かったのだけれど、こういう形でも一緒に戦えることになって嬉しい」と語っていたそーたくんだ。そんな2人の関係からふーきくんがこの役となったのだろう。一緒にこの場にいることができて良かったね。
そーたくんが言う「優勝して、もっともっと大きなケーキで祝いましょう!!」
メンバーから歓声が上がる。そして、最後に、ケーキを持つそーたくんを中心にみんなで集合した写真を撮っていたのだが、みんな、本当にとてもいい表情をしていた。ホントにもっともっと一緒に闘えればよかったね。もっともっと大きなケーキで優勝を祝うことができたらよかったね。今、その場面を見ると、思わず泣いてしまいそうだ・・・。
もう、年代別の召集はないので、このメンバーで一緒に戦うことはない。
これまでの経験を糧に、それぞれの所属に戻り、また上を目指していく。