髙橋大輔さんプロデュース、アイスエクスプロージョン2023!
楽公演を鑑賞し、いまはホテルの部屋でテレビ東京のみんスポを見ながらまだかまだかと
関連ニュースを待っているところです。
とか言ってるうちに来たーー!!!
カメラが独占密着はすでにテレ東がアップしてくれた映像がほとんどでしたが、ラストに楽のあいさつがちょっとだけ入っていました。
いやあ、これだけでは到底あのショーの全貌は伝わらないんですが、それでも報道されないよりはずっとましかな。
今後も「ちょっと出し」でもいいので、新映像をお待ち申し上げておりますのでどうかよろしくお願いします。
私なんて明日の放映が見たいばかりにレイトチェックアウトできるホテルをわざわざ予約しなおしたくらいなんです。
それでも放映時間はたったの55分ですから2時間のショーが収まるわけもなく、やはりここはぜひとも完全版をお願いしたいですし、直接要望もしていかなくてはと思っております。
それにしても今日の楽公演が収録されてないのは本当に悔やまれます。大ちゃんのギルクラ krOne の楽の2Aは幅のあるそれはそれは美しいジャンプでしたから、あれだけでも現地に来られなかったファンの皆さんにお見せしたかったなあとつくづく残念に思いました。
ただ私にとっては今回は楽公演だけだったので、これでもう二度とみられない演技だと思うと拝見するにも真剣度が違います。今見ているものを全部脳に焼き付けておきたいと念じ、でもそれが決して叶わぬ焦燥感にとらわれました。
必死度合いは大ちゃんがスケートから離れる宣言をした2015年のSOIのI'm kissing you を見た時に匹敵するくらい。
どうせ後で録画を見直せばいいやなんて悠長なことは言ってられない状況を作り出したのは、まさか大輔プロデューサーのお考えじゃあないでしょうね?
でもね、スケーターにとっては試合ごとにこの一期一会の緊張感を味わっているわけで、その時、そこでしか見られないことへの焦りとか緊張感を観客と共有したことによってより今回の公演の価値が高まった気がします。
一瞬たりとも目が離せないというのはこういうことかと実感しましたもん。それは恐ろしいような演者と観客との魂の交感ともいえる時間でした。
途中でなんどか鳥肌立ちましたし、ラストでkrOneのイントロが聞こえてきたときにはもう奈落に突き落とされるような、号泣すら許されないような、いや、胸のあたりを鷲づかみされるのはLUXEでも経験ずみなのですけど、魂ごとどっかに連れ去られる気がしましたよ。
あれは鎮魂でしたね、まさに。今の私にはあまりにも効きすぎて心をセーブしてしまったのがすごく惜しまれます。できればあのまま引きずり寄せられるままにはまり込んでしまいたかった。だけどそしたら数日は帰ってこれません。
そのくらい圧倒的でした。
かつて演じたプログラムだけど、本当はこういう演出でやりたかったんだと、そしてそれをついに実現してしまったと。
第二部全体がkrOneの序奏のようで、大ちゃんがこれまで観たもの聴いたもの心惹かれたものが一つにまとまって、彼の心象風景を映し出している。それを演じるのがいま彼と同時代を生きている世界各国のスケーターたちというのがまたすごくボーダーレスで、この感覚は日本じゃ理解されなくても世界全体に公開してほしいと心底思いました。
絶対に今必要なんですよ。この感覚が!!!
もしもこのまま全容が明らかにされることなく終わってしまったら、それはものすごくもったいないことです。
伝説として語り継いでもいいくらいに既存のアイスショーとは一線を画した画期的な見せ方だったし、これからのショーの在り方を変えてしまうかもしれないくらいの、転換点ともいえるショーだったのに。
1月第一週の週末はなにかと出費がかさんだ後ですし、コロナ抜きにしても主婦にとっては遠征が難しい日程で、今回はあきらめた方も多かったです。試合もまだまだ控えてますし、なかなかショーを楽しむゆとりは持てないというのは私の本音ではありました。だから一時はチケット代がふいになっても今回はあきらめようかとも思ってたくらいだったんです。
でもまだ若いつもりでいても命が有限であることを突き付けられた身としては、無理しない範囲でできることなら己の心の赴くままに後悔しない選択をしようと決断したわけです。
今本当に来てよかったとつくづく思ってます。
それこそ大ちゃんが生きているうちに自分ができることを有言実行で積み重ね、やっと実現に至ったアイスショーをこの目で見られたのですから。
アイスショーを見るのは昨年8月のフレンズオンアイス以来です。もちろん私はフレンズファンでもあるし、D友さんたちとも会えるので勝手知ったる我が家にいるようなすごくアットホームなリラックスした気分でショーを楽しむことができます。
歓声を上げるのもスタオベするのも、お祭りのような一体感があって私は好きでした。
ですがアイスエクスプロージョンはそういう参加型のショーではなく、劇場でコンテンポラリー作品の上演を見てるような、お祭り騒ぎではなく心のもっとずっと深いところに食い込んでくる芸術的なショーだったんです。
芸術的というと敬遠されてしまうかもしれませんね。もちろんそんなに堅苦しくはないのですが、特に第二部は全体で一つの作品になってるので、本物のショーを見たという満足感があるんです。
大ちゃんは若い時からモロゾフに連れられてオペラ座にも行ったし、劇団四季をはじめ、ありとあらゆるジャンルのショーを実際に見てますよね。バレエではギエムのラスト公演も見たり、それ以外でもあちこちで目撃談が上がってますし、ミュージカル俳優さんたちとも交流があります。
御自分でもアメリカの一流ダンサーたちとガチでダンスオンリーの公演ラブオンザフロアに果敢にチャレンジしてますし、もちろん氷艶では歌舞伎や宝塚の方々と共演し、本物のエンターテインメントの洗礼を浴びてこられた方です。
それらの経験を氷上に落とし込み、限られた時間と、この時期に参加可能なメンバーの制約のなかで最大限形にして見せたのが今回の氷爆でした。
だから高橋大輔選手を長年見守ってきてくださったファン全員に見てほしかった。見るべきだったと
それだけが心残りです。
しかしこれが最後じゃあないと私も思いたいし、次があるのが希望ですね。
大ちゃんファンの方々にと申しましたが、いやファンで括ってしまうのがそれこそ勿体ない。
派手な演出とかプロディクションマッピングとか、著名なゲストとかスター選手とか、音楽家の生演奏とかなくても
(つまりそんなにお金かけなくたって)
ただスケート技術一本で、そしてチームワークで、ここまで魅せるショーになるんだよというお手本を示してくれたショーだったし、これはジャンルを超えてショービジネスにかかわるいろんな人に見てほしいと思いましたね。
ジャンプだけじゃなく、スケート界には優れた選手が大勢いて、彼らが活躍する場所を作りたいって
大ちゃんは昔からおっしゃってたけど、まさにそれが今実現したわけです。
一言でいえばとにかくかっこよかったし、これは心底スケートが大好きな人じゃなくては作れないショーだとも思いました。
スケーターをほんとよく観察してるし、だからこそ個々の演目をあれだけ違和感なく結びつけることができるんだと。
最初ネタバレだって思ったけど今になるとあのSkating Orderはめっちゃ意義深かったですね。
いわば一流レストランのシェフが書いたコースメニューみたいなもので、これをどう料理するかご覧あれ!ってなものですよ。
あーまじほんと絶対に完全版は放映してほしいんだけどなあ。
でもレストランのメニューと同じで実際に味わってみなけりゃほんとのところはわからないのかもしれません。
私は最初から見るならA席と決めていて幸い好位置だったので、フォーメーションや演出意図を俯瞰から眺めることができました。違う場所ならまた違う感想だったかもしれません。
とにかく今回の「個にして全」な演出方法はぜひ今後も踏襲してほしいし、これができるのはやっぱりわれらが高橋大輔プロデューサーにおいて他はないと、これはファンの欲目かもしれないけど言っちゃいます。
だってなにより滑ってる一人一人のスケーターがめっちゃ楽しそうで、観客の誰よりも幸せそうだったんだもの。
あんな空間を作れる人は今のところ髙橋大輔さん以外にいませんよ。
そして何より若手スケーターがこのショーに参加できて本当に良かった。
特に三浦君とかきだもりは、ものすごい刺激を受けたと思うし、また絶対やってみたいって思ってるはず。
楽の後の挨拶で高橋プロデューサーがおっしゃってましたけど、みんな裏で「次もぜひやりたい!!」って言ってたんですって。
スケーターを取り巻く環境が今後好転し、チケットがもっと売れるようになったら、次はもっとすごいものがみられるのは間違いないので!!
是非とも次は足を運んで、その目で確かめてほしいって心底願います。
まずはこの日本から唯一無二のアイスショープロデューサーが誕生したことを報告し、誇りたいと思います。
ネタバレ抜きでここまで書いてきましたが、魅力の10分の一も表せていません。
明日の放映は未完だとわかってるのでその状態で見ていただきたくはないくらい、全部でひとつのショーだということだけはお判りいただきたいと思います。
最初から最後まで全部いい! というわけで元は十分取れたしまたいつかどこかでアイスエクスプロージョン3が拝見できることがこの次の私の夢になりました。
次もよろしくお願いしますよ!大ちゃん!!