和田岬線を引退してから、1年以上西明石に留置されていた103系0番台 R1編成でしたが…
先頃、網干での展示撮影会ツアーに駆り出され、ツアー終了後その足で吹田での展示後の廃車で回送されたということです。
たまたま網干へのツアー客を乗せた「サロンカーなにわ」を早朝のトレインビューファミレスにいた時に目撃しました。
4000両を超える一大勢力を誇った、ありふれた国電103系でしたが、ずっと放置されているように見えた、この空色の京阪神緩行103系はその中でも大事にされ、令和まで残った幸運な最後の0番台編成だったようです。
京阪神在住の私も所持しているNの103系ですが、走行機会の乏しい地味な編成です。
麦球ライトを電球色LEDに換装していましたが、チラつき対策のセラミックコンデンサを入れていなかったので、R1編成引退をモチベーションに施工しました。
尾灯は赤色LEDに換装しましたが、ライトケース足元から漏れる光も赤くて目立つのが珠に傷です。
地味な車両はディテールアップやウェザリングして手を掛け、愛着が沸くようにしています。
これは屋根に今や店頭で見かけなくなったスェード調スプレーでざらつかせ、墨入れ、ウェザリングをしましたが、相変わらず出場機会は少ないです。
やはり地味なので、室内灯を入れたらもう少しは映えますか…
毎日、私が住んでいた地域を16時過ぎ、和田岬線への運用に就くために甲高いMT55モーター音を響かせて走り去っていた西明石からのR1編成でしたが、ついぞ消えてしまいました。
勝手なもので、地味でもいなくなってしまうと寂しく感じる、健気な存在の103系でした。