高砂の理容店 2 | こぴっとちぴっと

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やってみたいことをやってみた

 

4月から仕事のシフトで平日に休みが取れなくなってしまったので土曜日に。

土曜日の朝は出勤になったので、昼から繰り出しました。車の出が多いので、平日はガラ空きの無料駐車場がいっぱいでウンザリです。

 

 

 

 

 

前回から3か月後、また高砂の理容店へ。襟足がどうにも鬱陶しくなってきました。

86歳の老理髪師、以前訪れた時は、高砂市の理容師で現役最高齢かと聞いたらまだ上に3人いて、4番目だということでしたが、3か月の間に2人引退して、2番目にランクアップされたのこと。この間、ご自身も軽い心筋梗塞になったとのこと。

それでも息子の嫁に仕事辞めたらボケるからと言われて辞められないと仰る。

 

「もうシンドイわ、ほんまはこの仕事好きじゃない。親に勧められてなったけど、初めての技能コンテストで1位になってしまったからやっている。」と宣うので「定年退職を20年以上も超えてご自身で立って仕事出来るのは羨ましがられるでしょう?」と返すと「長生きしたら見送る方が多くなる。」と。

働き者の奥さんは10年前に先立ち、息子さんは46歳でクモ膜下出血で親より先に旅立ったそうで「ほんまアホらしいわ。」とのこと。

 

老理髪師、調髪中に一休みを勧めても座りもせず、心筋梗塞を経てもずっと立ちづめでおしゃべりしました。もちろん手は止めずに。8月で87歳になるそうです。

仕事を続けろという義理の娘さんは息子さん亡き後も、籍を抜いたりせずこの爺さんをサポートされておられるわけです。

年賀状も頂戴し、名前も覚えられてしまったのでお付き合いさせて…散髪中に倒れられたら困りますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もと国鉄 高砂駅跡地。

今回は帰り時間が押したので梅が枝温泉には入湯出来ず。

 

 

 

 

 

 

 

高砂センター街。以前は閉まっていた右手の駄菓子屋が再開店していました。

 

 

 

 

 

 

 

蔦だらけの家もけっこうあります。

 

 

 

 

 

 

 

在住物件かどうか分からない古い民家が並んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「慶弔係」の札。持ち回りの当番制なのでしょう。こういう旧地区の掲示板には「〇〇様から 慶弔費〇〇円 頂戴しました。」などと貼り出してあります。

この地区ではありませんが、慶弔係になると、家に不幸が出るという噂がまことしやかにあって、飼っていた金魚や小鳥が突然死んだりした。人間の身代わりになってくれたのか…とホッとしていたら年の終わり、慶弔係を交代する前にお祖母ちゃんがぽっくり逝ってしまった、あの噂は本当だったんだと余計に信じられてしまったそうです。

 

 

 

 

 

 

魚町倶楽部の洋館。いつもきれいに整備されています。永年、医者の家かと思っていたら神戸(三菱)製紙の外国人技師居住施設だったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

こういった旧家屋も新建材の家に建て替えられつつあります。この地区では4軒ほど古民家再生で利用されています。