転車台回転・汽笛吹鳴実演イベントが15:00から行われるとの館内放送。
1975年12月14日 客車運行最後の蒸気機関車となったC57 135号機。その機を載せたターンテーブルの前面柵が外されました。
そうなると、この機の周りにワンサと来館者が集まってきました。
小さい子どもとその親が集まるので後ろに下がっての見物です。
梅小路で現役ターンテーブルの回転は何度も見ているので、チビッ子テッチャン予備軍の育成に機会を譲ってあげましょう。
チビッ子テッチャンの母親の会話を盗み聞きをしていると、息子に話題を合わせようとするのか、いつのまにかけっこう濃い鉄道知識を持っていることがあります。
イベント紹介アナウンスの女性職員も流暢な説明内容のためにずいぶん鉄知識の海に浸かったんでしょう。
回転後、レールの継ぎ目にシートを被せたりしてたいへんそうです。安全対策に何人もターンテーブルの周りに張り付いています。
ターンテーブル回転実演は正午と15:00、1日2回あるそうです。
次は20系客車へ。
ナハネフ22-1。
Nでいじった時に気になった個所を確認します。
桁違いに広い車体後部の半分を占める乗務員室。
こんなに長い乗務員用の椅子は、その後も現れなかったのでは?
半室展望室。
国鉄が高度経済成長期を控え期待を持って創造した新鋭客車。当時の高い望みが具現化したようなシステムと造りの20系です。
かろうじて20系「銀河」で乗った時にこの半室展望室を経験できました。シートこそ着いていませんでしたが、優雅な夜汽車でした。3段寝台の真ん中は子どもにも狭く感じましたが。
気になっていたのは、半室展望室の天井がどんなだったか。
ボディーの丸みそのままの広い天井空間とアイボリーの明るい色。ここが安全色の薄緑だったか気になっていたのでした。
展望室の壁は薄緑色。
20系ではまだ手動で開けていました。24系でもドアの窓が古いものは「自動ドア」とわざわざ国鉄フォントで書かれていました。それだけ地方ではまだ自動ドアが普及していなかったということでしょう。
「銀河」に乗った時は、自動だったような…ただ、途中駅での発車前に駅員か車掌かがホームを駆けて、ドアを外側から押して行って、施錠されているか確認していました。
室内通路と展望室との境目。
通路窓際壁には、引き降ろし式の壁内蔵座席が並んでいます。ブルートレイン独特の魅力的なこの方式は、既に20系の登場頃にあったシステムだった…
3段式寝台。
当時の日本人の標準サイズに合わせたという細いベッド。
貧相な栄養状態に加え、寄生虫を体内に宿していると身長が低くなるのだそうです。