すっかり暗くなった阿波池田駅。
阿波池田 19:49発 特急「剣山」 徳島行。
これに乗るために阿波池田で5時間も待ったのでした。
本当は明るい時間帯に乗って吉野川と四国山地の車窓を楽しみたかったのですが、この前の便は14:30発で、タイムスケジュールでは、どうにもならなかったのでした。
キハ185 国鉄最末期1986年に登場した最後の国鉄特急型車両。
2024年3月16日のダイヤ改正から新型が投入される「やくも」からいよいよ381系が淘汰されてしまいますが、最後に定期運行から引退する国鉄特急型はこの185系になるのかと。
奇しくも「踊り子」でお馴染みだった先に引退した国鉄型電車185系とナンバリングが同じキハ185…
折り畳み式ドア、通称「バスドア」は大好物です。そして床面が一段高いステップつき。
キハ181、581・3系、ブルートレイン車両の多くが客室空間をより確保するために折り畳み式ドアを採用していました。折り畳み式だと扉を収納する幅が狭くて済むというわけです。
逆に気密性が低く、隙間から雪が吹き込んでくるということで、後に寒冷地を走るブルートレインのドアはスライド式に改造されていきました。
国鉄型特急車両としては初めて採用されたステンレス車体。
メンテナンスフリーの汚れ対策と軽量化のためにステンレスが採用されてピカピカなので、写すと自分の姿が映り込みそうです。
気動車といえば煤まみれというイメージですが、車齢40年にしてボディーには目立った腐食は無く…
名称の「剣山」の読みは「けんざん」ではなく「つるぎさん」、駅の案内では略されて「つるぎ」と放送されていました。
…ワタシは、知らずずっと「けんざん」と呼んでいました。
キハ185の多くはJR四国にいて、内一部がJR九州に譲渡されました。
2両編成で組む1両は「むろと色」のグリーン帯をまとっていました。
JR化後、誕生した新型車両はJR四国管内では、キハやクハ等の国鉄からの形式記号は付けず数字だけになりましたが、国鉄から継承した車両には従来の形式記号のままです。キハ185もその例に倣います。
間もなく徳島に向け発車します。