クリスマスが終わり、大みそかに差し迫るセカセカ浮足だった、テレビ中継で東京ではアメ横、大阪では黒門市場へ無暗に買い出しに繰り出す世間の雰囲気…苦手です。何となく年が変わる前の切羽詰まった感に。何となく年明け前に車のタンクにレギュラーを満タンにしておきたい気持ちは理解出来ますが…
この時期が好きではないのは、3歳の大みそかに交通事故で瀕死の重傷を負って、長く入院させられたのも原因なのかも。親が道路を渡った後を遅れて追ったところ、突っ込んで来た車に跳ね飛ばされて、前頭部を強打したということです。
映画「猿の惑星」を家族で観に行く途上でしたが、3歳児にあんな映画の筋が分かろうはずもないのに…一転、意識不明で救急車搬送。
正月に三途の川を渡りかけたとか…入院中の記憶はありますが、事故時の記憶は皆無。
加害者の真面目そうな青年が、お詫びと見舞で来院、紐を引っ張ると、しゃべる「スーパーロボット レッドバロン」のプラ玩具をプレゼントしてくれたこと、相部屋の婆ちゃん患者がバタースコッチの飴玉をくれたら、母親に「虫歯になる」と取り上げられて、代わりにココナッツサブレを与えられ不服に思ったこと、瓶入り牛乳に被せられた薄紫色のビニールの黄色い細テープを剥がすのが難しかったことなど…こんなことも記憶し得ているので脳には影響はなかったのかも。逆に前頭葉が損傷、どうでもいいことばかりを記憶する脳になったか?
以来、正月の度に目出度い席でこのエピソードが繰り返さてゲンナリしてきたので、年末年始には出かけず車にも乗らず、家でじっくり時間をかけて作る料理で心のブレーキを。
タマネギのみじん切りを飴色になるまで炒め、塩コショウを振った牛肉ブロックに火を通し…
ジャガイモ、ニンジン、シメジ、シイタケ、野菜室に残った野菜も放り込み、赤ワインを入れ、お湯をなみなみ注ぎ入れ…
暗くなってからベランダで焚火を興し…ご近所様からの目に炎が映らないよう火力に注意しながら。
煙や炎を目視されるとボヤ発生!と消防署に通報されるおそれがあります。
煙の匂いについては近所に暖炉の煙突がある家があるので多少は理解をされているようです。
ウチにも暖炉が欲しかったですが、あんなのを設置すると通気性が盛んでナニカト光熱費が余計にかかったりするかも…
徐々にクズ炭を投じて炭火に移行。
火の世話をしながら、飲酒してラジオを聴いたり考え事をしていると時間がすぐに経ちます。
くすぶる手前の弱火にしたらダッチオーブンを火にかけます。翌朝まで6時間近くグツグツ煮込み、牛肉ブロックがホロホロになるまで。
途中で火が消えたのか、具材の形が残っていました。
煮込まれて水分はそこそこ減っていたので生煮えではなく火は通っていました。
ブロッコリーは長時間煮込むとグズグズになってしまうので、後から入れてから火を通します。
カレールーは、火を止める最終段階で入れます。早めに入れるとドロドロになり対流が起こらずに底が焦げ付きます。
シャバシャバカレーよりコロイド状のドロッとしたカレーが好みです。
1月17日、阪神淡路大震災から29年。
地震発災で家は半壊。時間が経るごとに死傷者とともに行方不明者が増えていく被害状況の報道に恐怖。地震後の生活は穴のあちこち開いたバケツを手で塞ごうとしていたような印象。次々に水漏れがする、止めたくても止められない手の足りなさ。
1995年から日本社会の空気が変わったように感じる世紀末。奇怪な事件や理解不能な出来事が頻発しました。
ビーフカレー中辛が出来上がり。大みそかに食べた後は、小分けにして冷凍、正月期間中の保存食にします。
今年は穏やかであって欲しい正月気分に冷や水を浴びせる地震災害、航空機事故が立て続けに起き…令和は災害の時代かもしれないと線状降水帯の土砂災害が続いた令和元年から言われてましたが。
日常生活は平穏無事が何よりです。一瞬の災害で多数の命が奪われ、長期に渡り先進国の証、便利でスムーズだったはずの日常生活がガタガタになる。
日常的に焚火で料理を作ることで災害に備えておきます。
いざとなったら、すぐに火を興せ、裸火をコントロールし、暖をとれ、男女問わず温かい食べ物を調理出来、分け合えられるのは義務教育で身に付けるに値する大切なことじゃないのかな…とオッサンは思うわけ。
それを焚火は禁じられ唾棄されるべき悪行、迷惑行為、忌み嫌い遠ざける人々の多さよ…
まず教師が裸火をコントロール出来なさそうだし、学校生活においてはちょっとしたトラブルでもモンペアが看過しないから。
1995年以来、地震も含め全国規模で災害が起き続けていながら、避難所で繰り広げられる状況は改善してるのか…ほとんど進歩しているようには…