樹齢80~100年くらいの巨樹がある神社が好きです。
日差しがきつく暑い夏、影を選んで歩きますが…汗がとめどなく流れます。
汗拭きタオル、麦わら帽子が手放せません。1.5ℓの水筒もすぐに空になります。
高砂には地区ごとに9つもの山車があり、それを収蔵する山車蔵。それを探して歩くのも一興ですが、それは涼しくなった頃にしましょう。
これも山車蔵。
電線が山車巡行時の高さに合わせて設置されているのが、祭りが盛んな地方の常識。でも、昨今では若い引手を他所から援助してもらうのも人口減少地域の姿…
路地の一画にあった理容店。サインポールがクルクル回っていますが、以前から、客がいるのか気になっていたので、暑気払いに入ってみました。時々、全く知らない土地の辺鄙な路地の理容店に飛び込みで入って、散髪しながら店の人と色々話したりしています。へんな髪形にされるリスクは伴います。
この店では御年85歳で独り店を守る老理髪師でした。毎日、認知症防止のため嫁から店に立つように命じられておられるそうで、長男には48歳で親より早く先立たれ、他に店を継ぐ者はナシ…2年前には自身も心筋梗塞で倒れ、復帰して店を続けている「ホンマ情けない人生や…」と呟いていました。「…んなことないでしょ?国から大勲位勲章を授与されるべきです!」と慰めました。
生まれも高砂で、21歳の時から親が建てたこの店をやっている、その合間に近くの道場で柔道をやってきました…と半生を語っていただきました。
高砂神社横の元銭湯らしき建物の屋号を尋ねたら「…ええ…なにやったかいな…思い出せんわ…」と困っておられました。よくおしゃべりされる爺さんでしたが。
理容中、ずっと立ちっぱなしの85歳の老理容師…サッパリして、普段行っている理容店と同じ額を支払うと「多過ぎるわ…」と千円返してくれました。
路地にあった古屋リノベ喫茶店。暑気払いに注文したかき氷マンゴー味。シロップではなく生マンゴー角切り&絞りジュースでした。
アーティストらしく、絵筆で描いた小品、ちょっと真似てみたくなった小気味良いセンスの行灯…いい店です。失礼ながら表から見ると、子育て主婦が片手間に開けているような店だと思ってしまいました。
ようやく陽が傾いてきましたが、まだまだアブラゼミがダミ声で鳴き続けています。
またまた高砂神社の境内へ。
賽銭箱へ小銭を放り込み…コロナ下ではなかった鈴が吊られていました。久しぶりに振りました。
ベイマックスの表情は、神社の鈴をモチーフにしたそうです。
1995年1月に阪神淡路大震災で倒壊した旧鳥居 1665年建立。
折れた鳥居も願掛けの塔として祀っています。
マツの緑と鳥居の朱のコントラストが鮮やかな、道の真ん中に立つ社は金光教のものでした。
社の管理を月当番で回しているらしく、当番札が玄関ドアに掛けてあります。
中には地域付き合いの手前、あまり気が進まずに参加している家もあるのかもしれません。クリスチャンだから嫌だとか…
ちなみに我が家では、新興宗教団体が玄関先に勧誘に来られたら「プロテスタントなので…」と答えるようにしています。効力抜群です。もちろん帰依はしていませんが…
ホントに高砂には色んな所にこういったお社があります。海運と漁村、汐待の港でもあったから玉垣には漁業関係団体の名前も多いです。