阪神淡路大震災後、新調された大鳥居。
昨今、各地で風水害による寺社の施設が被害に遭い、過疎化によって再建が見込めず統廃合されたりする例が増えてきているようですが、高砂神社では、有志による寄進によって修復されました。
高砂神社脇にあった気になった建物。
正面玄関らしき門の前にクーラーの室外機があり、「?」と…
玄関を挟んでシンメトリー構造…これは…?
煙突こそ無いけれど、元銭湯だった建物のはず。
ひと昔前の地図を見ると、かつて商業海運肥料化成都市で隆盛した高砂のこの地域に4軒の銭湯があったとか。
換気のために窓が開いていて、手入れされた植木鉢があるので在住物件です。
裏手に廻ると、短くされた煙突の跡が…やはり元銭湯で間違いなさそうでした。
路地の奥にあった社。
不動明王堂。
どういう経緯でか道の真ん中に取り残されたように建つ祠。後ろに電柱があり、後からアスファルトを敷いた痕があるので、か
つてはすぐ横にまで家が建っていたのでしょう。
消防法により、消防車が入れる4m幅道路にしたものの、昔からある祠に手をかけると祟りがあるとか、地域住民の希望でか道の真ん中に残されたものなのでしょう。
なんとなくこういうアニミズムというか、人知を超えたナニモノカへの畏れや敬いとかが普段の生活文化の中にあるのが微笑ましく好感が持てます。迷信だと一蹴されるより余程、人としての温かみや精神的ゆとりがあります。