GWは明石海峡大橋上に数珠つなぎになった車列やナビで太い赤になった国道を見て、もう車は動かさないでおこう…と用心しています。もう何年もこんな具合で…GWのお出かけは近場だけです。
そんなGW期間に昔、朝の犬の散歩がてらに線路際で撮り鉄していた記録が出てきました。
鉄ヲタジャンルは多岐に渡りますが、自分は乗り鉄が一番好きで、撮り鉄は風景を絡めるよりも鉄道模型の細部の記録にウェイトを置いているところがあります。
知人にプロのカメラマンがいますが、彼の鉄道写真へのこだわりは狂気じみていて(撮り鉄ではそんなことはごく当たり前なのかもしれませんが)地図と時刻に基づいたロケーション選び、光や影の入り具合を詳細に予想立てて、その時刻に合わせて獣道を踏み分けて山に登って俯瞰撮影をしたり、長時間停車時間を利用して小回りの利くバイクで先回りしたりしてアドレナリンを噴出させ…まさに剛腕スナイパー。
フィッシング、スポーツ、ギャンブル、ある種の仕事…溜めて溜めてその瞬間に最高潮に達し、上手く行ったらドーパミンとβエンドルフィン、アドレナリン駄々洩れの快感と達成感の成功報酬を得る…というのに共通しているような。
ホドホド撮り鉄の私には、そのこだわり方には退いてしまい…ついていけません。ギャンブルしないし…というか、自分自身、嵌まったらもう戻れない特性を内蔵していることを人生経験から知っているので。
自分の居住地域にはスマシオという有名お立ち台があり、国道2号線でそのあたりを走っているとポイントに同じ方向に望遠レンズを構えた撮り鉄が脚立に載って群がっている姿を見ることがあります。
「珍列車が来るのか…?」と眺めていると、タイミングが合えば、ハンドル訓練列車や事業車が通過したりします。
末期のEF65 100はパンタがPS22になっていてコレジャナイ感でしたが、それでももう貴重な国鉄機関車でした。だんだん撮りたい列車が亡くなって、ニワカ撮り鉄もしなくなってしまいました。
2010年頃は朝9~11時までキハ181「はまかぜ」や上がってくる機関車を撮ったりしていました。それも犬の散歩のついでに。
連れていた犬のリードを持ってカメラは構えられないので、ちょっと離れた柵に繋いでいたら「こんなところに犬を捨てんといてよ!」と目を三角にして言ってきたヤバいBBAがいました…その頃でも相当なお歳のようでしたからお星さまになられたでしょう。
EF65 1000PFもいつの間にか更新工事を受けて2000番台になっていきました。
ここでのお目当ては1D「はまかぜ」でした。この先の神戸駅で10:01に上下「はまかぜ」が同時に到着するので、ここにいると15分ほどの間に2本の「はまかぜ」を見ることが出来ました。
当時はEF65 0番台もまだまだ残っていました。
キハ181は引退後、ミャンマーへ海を渡っていきました。
旧い国鉄車両天国になりそうだったミャンマーは、軍事政権になったお蔭でおいそれと行けなくなった残念な国となりました。そうでなかったならば国鉄マニアが押し寄せて外貨を稼ぐことが出来たでしょう。