廊下が屈曲していて、蔵の扉の前から主庭は見渡せません。屈曲具合が絶妙です。
中庭に面した縁側廊下。歩くとキュッキュッとツルツルの木に摩擦する鈍い音がするのが、日本家屋の雰囲気を深めます。
中庭をぐるりと縁側廊下が囲みます。
また玄関横の廊下に戻ってきました。
見学時には、住所氏名連絡先を名簿に記入して、見学中、ついて回られることはありませんでしたが係員が案内に就かれます。多分、観光協会婦人会の方かと。
座敷にあったピアノは「シュトラウス」ドイツ製の年代物のピアノでした。白鍵は象牙でしょうか?
係員に「試しに音を出してもらえないでしょうか?」とお願いすると「ワタシはよう弾かんから、弾いてみてください」と蓋を開けてくださいました。
緩く鍵盤を叩いてみると、バネが伸びきってジンジン振動で濁った音がしました。残念ながらピアノとしては死に体でした。
本館の見学を終え、出口に向かいます。
正面玄関に近い庭園の別棟、もと番人小屋は喫茶店に改装されています。係員は通常ここにおられ、見学者が来館すると本邸に出動されます。近所の老人の賑やかな憩いの場のようです。
案内のご婦人にお声をかけられ、一服していきます。
珍しくホットミルクティーなど注文して乙女気分に浸りました…硬派なオレはだいたいブラック珈琲なのだが。もちろん有料です。
柏原芳恵の「ハローグッバイ」が脳内再生されてしまいました。信じるか信じないかはアナタ次第です。