朝、鞆の街を西に散歩します。
江戸時代からの建物が手を入れながら生活の中で普通に利用されています。
裏側を観たりしながら…
鞆港沖に迂回バイパスを建設することの論争の原因になった朝夕のラッシュ時の交通渋滞。
細い道を対向する車がブロックして止まってしまいます。かわす場所を分かっていない運転手がいると対向車が動けなくなってしまうのでした。このジリジリ進む時間がラッシュ時にはイライラさせられそうです。
鞆の街ではお互い譲り合いの精神でやってきたのに、海上バイパス建設の賛成派、反対派で以前から仲が良かった住民同士がお互い嫌な気持ちになっていったそうです。
山側にトンネルを掘り、迂回路にするということで決着がつきました。
海上バイパスが架かっていたら、内外からの観光客を集める鞆の浦にここまで魅力があったか…この地に居住する住民生活は不便のままかもしれませんが、海上バイパスによって建設業が一時的に潤っただけで、街が余計に寂れたかもしれません。
旧い祠や井戸が鞆の生活の中に現役で遺っています。
ノスタルジーでは食っていけないんだよ!という意見もありますが、ノスタルジーで人を呼び寄せ、お金を頂戴するということも出来るんですよね、町全体で動き、手元にある魅力を再発見し、それを磨き続けると。
それをせず行政が金ばかりかけて仰々しいハコものを造って、コレでどうだ!とやったら大体破綻するというのが倣いです。
退避場所は割とたくさんあります。
対向車同士がブロックしないように路面に誘導指示があります。
お婆ちゃんが使っていそうなカート。奥には小学校の払い下げの机。