鶴見駅からひと駅の国道駅へ。
国道15号線と接するからその名がついたとか。
きついカーブ区間に無理矢理造ったというような…補強アーチがレトロです。
アーチ鉄板は肉抜きがされていますが、何となく装飾感を意識しているようにも見えます。
昭和5年に開業した当時の姿と歴史をタイムカプセルに納めたような駅…
いつどこで知ったのかはすっかり忘れてしまいましたが、訪れたいと思っていた駅でした。2015年6月訪問。
ホームからの階段を下りると、最少限の蛍光灯が暗闇をまばらに照らし…
時刻は16時前…妖怪が潜んでいそうな薄暗くひっそりとした駅。
無人駅で簡易式自動改札機には開閉ドアはありません。
ひと駅先の鶴見駅には鶴見線と他線への構内改札があったので、不正乗車出来るものならやってみれば?というスタンスなのかも。
改札口を出ると、昔はガード下商店街だったというアーチ支柱の自由通路が…
かつての店舗群は無く、既にベニヤ板で封印されています。
看板がかつて在った店を知らせています。
よく見るとレタリングで描き込まれたのではなく、平刷毛でズバッと入魂一筆されたペンキ文字でした。
どの文字にも筆跡に塗り直しがありません。
これを書いた市井の匠はもうこの世にいないかもしれません…
1軒の焼き鳥屋だけがここで営業されているそうです。
犯罪の匂い、異界へ通じる入口、暗い陰に潜むナニモノかの影、負の雰囲気を満たす通路。
冝保愛子が来訪したなら、思わせぶりにもっともらしいことを言い出しそうな駅です。
通路の途中に通用出入口がありました。
光の下に出ると命拾いしたような気持ちになるとか、ならないとか…
霊感は皆無なので、暗闇にはドライに暗闇だとしか感じないので、寧ろナニモノかがいて欲しいと思うのでした。
いや、昔、境港の水木しげる記念館を訪れた時に左足首が急に痛くなって足を引きずって旅行を続けることになった出来事がありましたが…痛風でも捻挫、打ち身、関節痛、成長痛、歩き過ぎでもなく原因不明の疼痛でした。左足だったのが幸いでした。車を運転するのに右足だったらペダル操作が出来なかったです。日本海側を通り、豊岡辺りで痛みが消え失せました。まさかの霊障?