鶉野飛行場見学の帰り道、ここに立ち寄りました。
隠れ天然温泉「鍬渓温泉」
軒下の巨大スズメバチの巣は健在でした。もちろん空き家です。
タイミング良く、遠くから甲高いモーター音を響かせて加古川線の103系が走り去りました。
400年前に発見され、かつて流行り病を鎮めた霊験あらたかな温泉です。
「関西最後の秘湯」と地元民の寄り合いで管理されてきた、知る人ぞ知る幻の源泉だったそうですが、2010年に燃料パイプが嫌がらせでか切断され已む無く廃泉。
田舎では接近しすぎた濃密な人間干渉の歪みで負のベクトルが働き、祭の山車が不審火で焼けたり、田んぼにゴミが撒かれたりする…ことがあるようです。
自治体のバックアップで2018年に奇跡の復活を遂げたということです。
アブラゼミの合唱が響き続けます。
こじんまりした静かな温泉です。
料金も600円と天然温泉にしては良心的です。良いところを見つけました。
手打ち蕎麦が有名ですが昼過ぎ早々に完売したそうでした。
たっぷり温泉で過ごしたら日が落ちていました。
アブラゼミに代わりヒグラシが鳴き始めた穏やかな夕暮れでした。
昼間の蒸し暑さは少し落ち着きました。