夕暮れ時のマジックアワーから燃え萌えタイム。
きつくならないよう弱火でジンワリ火を通します。
網で上げ底をするのは、焦げ付かないようにするため。
トリむね肉に焼き鳥の甘タレを載せ、粗びきコショウを振るだけ。
ダッチオーブンの底に1㎝くらい湯を張り、蓋をして焚火にかけます。
最初、湯が熱せられ蒸発することにより、鶏肉が蒸し上げられ中まで火が通りフックラ、さらに湯が蒸発しきると空焼きになり、焼きモードになり外側がカリッとなります。
これを普通の鍋でやると「空だき状態」で高温になり、最悪の場合、鍋に穴が開くことがある悪い状況です。ですが、鋳鉄製で分厚くタフなダッチオーブンではそれが可能です。
タフでカッコよく、年月をかけて育て上げる…
ゆっくり料理をしながら、焚火で繰り返し煤まみれになったところを食材の油分で黒光りするブラックポットに育てていく。ダッチオーブンが持つ個性。
丸い蓋が蒸気機関車のボイラーの顔と共通して見えてきます。鉄肌に皺のように固まった煤がまた蒸気機関車にも通じると思います。油で拭いて磨くと、黒光りというより青光りっぽくなり、こうやって見るとまるで出区を前に佇む蒸気機関車のように…
分からない人には分っからないだろうナ…ビョウキだとも言われるかも。
砕いた粒コショウを再度振り、粒入りマスタードを載せてシンプルに。
苦みの走るクレソンやパセリかカイワレを添えれば尚ヨシ。
水分を内包してふっくらしながら、外はパリッとしていて旨し糧。冷えた白ワインかビールとの相性抜群です。