アメリカで日本のお米を買うときの注意点 | もっくん&まっくんのLAライフ

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食べる事、飲む事が大好きな
LA在住の利き酒師

今日のLAは晴れ。

本日はローカルネタです。

我が家のお米が切れそうなので、先ほど近くの日系スーパーにお米を買いに行ってきたんだけど・・・

ちょっと気になることがあって・・・

我が家はカリフォルニアに住んでいるにもかかわらず、お米はわざわざ日本からの輸入米を使っています。
通常のカリフォルニア米と比べると、価格は3倍以上。

近年ではカリフォルニア米の品質も向上し、昔とは比べ物にならないくらい味が向上したお米もあります・・・が!
それでも日本のお米と比べると、やはり残念ではありますね。

もちろんカリフォルニア米の品質が向上した影には、アメリカでがんばっている日本人や日系人の努力のおかげなんですが・・・

それでも日本物を選ぶ、僕のような人もいるんです。

なのでTPPで日本の農業が壊滅すると思わないで、日本の農家の人には海外にも我々のような人がいることを知っておいてほしいですね・・・



さて、本題はそこではなくて・・・


こちらに入ってきた日本のお米も、気をつけないとガッカリすることになるので注意してください。





こちらは僕が買ったお米。

4.5KG入りで、$32.99
日本円で3628.90円(1ドル=110円計算)

いつもは魚沼産のコシヒカリを使っているんですが、品切れみたいでこちらにしました。



そして隣に置いてあった日本のお米↓



岩手産のお米なんだけど、$18.99とお買い得価格。

しか~~し!

精米日見て!


25年産!
しかも14年5月30日に精米ですよ。

お米って、精米する前であれば保存できるんだけど、精米してしまったら後は劣化というか酸化してしまうだけなんです。

日本では一般的に精米後、夏なら長くて1ヶ月、冬なら長くて2ヶ月が美味しく食べれる期間と言われています。

こだわっている方なら、「美味しく食べられるのは、精米後10日まで」とおっしゃる人もいるぐらいです。

これ・・・確かに価格は安くなっているけど、精米日の刻印以外説明も何も書かれていないし、精米日は裏なのでわざわざ確認しないとわかりませんよね。

知らない人は、「日本のお米が安くなってた~~」って喜んで買っても、「あまりたいしたこと無いね~~」って評価になりかねないですよね。


25年産の古古米
しかも精米日2014年

もちろん食べれますよ。

けど本来の美味しさを楽しむことはできないでしょうね。

それがたとえ未開封でもです。

お米って、実は小さな穴が袋に空いてるんです。
だから未開封でも酸化は進みます。


なんか残念ですよね。

日系スーパーでも、購買者が気がつかなければ別にいいか・・・という売り手の姿勢が見えちゃうんですよね。

こんなんじゃ隣国のことを言えませんよ~
ついこの間、日本でもココイチのことがありましたしね。

あれ、日本でもそれなりに報道されていたけど、隣国は鬼の首を取ったかのように報道してますよ!

「日本の食の安全神話崩壊!」なんて見出しつけて、日本国内のメディア以上に報道してます。


食品を扱う同業者として、消費者にごまかしの無い誠意ある商売をしてほしいと願うばかりです。


ということで、せっかく高い日本産のお米を買うのであれば、精米日はちゃんと確認しましょうね。

僕は米のブランドや品種よりも、まず精米日をチェックします。

どんなに良いブランドでも、産地のお米でも、精米日が古かったら意味ないですから。


まあアメリカなので、精米日が10日前とか入手するのは不可能だけど、3ヶ月前後だったら発見できますから。


ただ・・・
それでも日本で食べるより食味は落ちます。

なぜなら船のコンテナで持ってくるんですが、多くの貨物船の航路が赤道近くを通るので、ドライコンテナを使っている場合、かなりの高温になります。

だからどんなに頑張っても、日本と同じ・・・とはいかないんです。

そこは大目にみてあげてください。
僕がきた91年頃は、日本の米なんか手に入らなかったんだから。






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