こどもの足にウオノメ? | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック 8月の診療について

◇受付人数制限日

●8/25(月)午後

●8/28(木)午後

スタッフの人員不足のため、上記日程において受付人数を制限いたします。
※受付人数が上限に達した場合、時間内であっても受付を終了いたします。

※受診を希望されるかたは、当日順番予約をお取りください。⇒てしまクリニック WEB予約受付

 

◇土曜院長一診

2024年1月より毎週土曜午前は手島院長のみの診療となります。

混雑が予想されるため、患者さんにご協力願いたい点がございます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

ご不便をおかけし大変申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申しげます。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 

問診票の「相談したいこと」欄の「ウオノメ」にマルが付いていて

その患者さんの年齢がまだ幼稚園~小学校低学年くらいのお子さんの場合

 

あー、これは、たぶん、アレだな真顔

 

と頭の中で考えます。

そして実際診察してみると、十中八九その予想は当たっています。

 

付き添いの親御さんに

 

これは、ウオノメではありませんよ。ウイルス性のイボです。

 

とお話しすると

「え!?ポーン

と驚かれることもしばしば。

 

無理もありません。

こんな感じの見た目なら、まずは「ウオノメ」という言葉が思い浮かぶはずですから。



ちなみにこれは我が家の次男坊9歳時の足笑い泣き


そもそも、なぜ私が診察前の段階から

『違うんでないかい?』

と予想するのかと申しますと、それはウオノメの発生要因を心得ているからです。


ウオノメは、主に足の皮膚の一部に、継続的に圧迫や摩擦などの外力が加わることで発生します。ピンポイントに角質が増殖するのが特徴で、典型的には深部に向かってとんがった形状をしています。

一番多いのが合わない靴による圧迫ですが、歩き方のクセ、病気や加齢に伴う骨の変形などでも発生しやすさは変わります。


小さいお子さんの場合、体重が軽いので、足にかかる負荷自体がそれほど強くなりません。そして、圧迫の強い靴を履く機会も少ないことがほとんどです。先天性や外傷による骨の変形も非常に稀です。


したがって、『こどものウオノメ』と言われても

ホンマでっか?真顔

という気持ちが先に立つのです。


ウオノメの場合は硬くなった角質を削り、除圧の指導をして終了ですが、ウイルス性イボの場合はそうもいきません。


皮膚に居座っているウイルスに対して、退去勧告をするべく、液体窒素などの処置をすることになります。


こちらの過去記事も参照してください下差し

ありふれているのに深い、ウイルス性イボの世界②〜原因と治療法〜


お子さんの足にウオノメらしきものが生じて、おうちで削ったりイボコロリで剥がしてみたりしてもなかなか治らないときは、お近くの皮膚科で診てもらってくださいね。